産科を大幅に減らした大野病院事件が精神科で再び? 精神科拘束裁判から想定される未来

こうなるとキチガイが野放しになるわけである。

精神科病院に入院中の男性患者が身体拘束によるエコノミー症候群で死亡したことをめぐり、家族が病院に損害賠償をもとめた訴訟で、最高裁は病院側の上告を退け、約3500万円の支払いを認めた2審名古屋高裁金沢支部判決が確定した(10月19日付)。

最高裁まで行ってないから後述の認知症監督責任判例までいかんが相当ろくでもない。

協会に加盟する精神科病院からは、身体拘束が必要な患者と判断した場合でも、受け入れることをためらってしまうとの意見が寄せられているそうだ。

「人員が揃わなければ、拘束が必要な患者さんは全部お断りすることになると思います。そうしたとき、患者さんをたらい回しにしたとか、入院を拒否したとして、病院が叩かれるわけです。判決には断固抗議の姿勢を示します」

こうなると行動障害からなんから危険行動を起こしかねない人間は受け入れなくなり入院治療もされなくなるだろう。

日精協の山﨑學会長は、判決に真っ向から疑問を呈した。

「身体拘束は精神保健福祉法の規定にもとづき、厳格に管理されています。現場も患者さんの状態もわからない裁判長に、こんな判断を出されてしまうと、身体拘束が必要な患者さんを受け入れられないことになります」

「判決は、看護師を8人揃えておけば合法になるとしていますが、1人の患者さんのために8人を常に用意することはできません」

「判決を下した裁判官たちは精神科病院を見学しているんでしょうか? 拘束の現場を見て、どんな拘束行動が行われているのか基本知識を得て、判決を出したのか。非常に疑問を感じます」

法的には正しいが、現場は死ぬやつ。死んだところで法律家は直接困ることはないからセーフ。正しいことをしたまでで、法律に合わせられないほうが悪いまである。

想起した大野病院事件

この医師逮捕に対しては、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会から「座視することができない」、「事件は産婦人科医不足という医療体制の問題に根ざしている。医師個人の責任を追及するのはそぐわない[16]」といったコメントが表明され、各地の地方支部からも抗議が表明された。日本母性保護産婦人科医会(現・社団法人日本産婦人科医会)は声明を発し「この様に稀で救命する可能性の低い事例で医師を逮捕するのは、産科医療、ことに、地域における産科医療を崩壊させかねない」と批判した[17][18]。

医療側のコメントも辛辣

これは本当に不当な事件であったし、確か日本内科学会や医師会は、抗議声明を発表したと記憶している。本当なら、対応不可能ということで断るべきであったにもかかわらず、正義感でたった1人で果敢に向かった結果が、業務上過失致死容疑での不当逮捕である。お亡くなりになられた患者様は、本当に哀れであったが、一方でこの事件を機に、危険な症例に対し、「場合によっては、訴訟に巻き込まれる恐れがあるので関わるべきではない」という風潮が広がったと思うし、救急車のたらい回しも増えたと思う。【勤務医】

この時も抗議声明出してた。

子供がいるなら誰でも知ってるが産科は減るし、お産の予約も取れない。
こうなった要因として大野病院事件は有名だし、今回の判決も似たような方向だ。

想定される未来

最高裁でもこの方向性なら、入院隔離はどこの病院も採算が合わないしリスクが高すぎるため撤退するだろう。

そうなるとキチガイは街の中にいざるを得ない。
なんとありがたいことにこのキチガイの監督責任は親にはないのだ。

知的障害があり、刑事責任能力がないとされた男性が、大分市内でマンションの管理人を階段から突き飛ばして死亡させた事件を巡り、管理人の遺族が男性と同居する親に責任があるとして賠償を求めた訴訟の判決が22日、大分地裁であった。佐藤重憲裁判長は「両親が息子の加害行為の防止に向けた監督義務を引き受けたとまではいえない」として請求を棄却した。【河慧琳、田畠広景】

これはJR東海の認知症患者賠償裁判最高裁判例による

 「いずれ自分も認知症になるかもと考えて、目の前の人を見守り、社会全体で仕組みを整えて備える。その意識が広がれば、地域で支え合う優しい世界が開かれていくはずだ」

綺麗事の末路は、キチガイに突き飛ばされた遺族にはなんの賠償もなく、キチガイは無罪になるという素晴らしいものだ。

両親は子供の加害行為を止める監督責任がないのだから、野放しにしよう!ということだろう。

 時代遅れの司法。「家族が責任を問われるなら、家に閉じ込めておくしかないということか」。司法への怒りが隆一さんを「負けて当然」の裁判に挑ませた。

もう家族はキチガイが何をやらかしても責任を問われない。

大分の件、遺族側が高裁でも負けた。
最高裁でも負けるだろう。

つまり、キチガイから何をされても、保護者から賠償は受けられない。
そして、キチガイを収容してくれる施設はなくなる。
この後どうなるのか?

みんなが目の前のキチガイを見守るきれいな世界が生まれてくるのか?
それともキチガイを見たら逃げる世界が生まれるのか?
俺は後者を選ぶが、綺麗な心を持つ差別をしない人や医療者はきっとそんなことはなく自発的にキチガイの面倒を見、どのようなことをされてもたとえ殺されても差別をなくすために殉ずると信じたい。

なお医療従事者は世界で引っ張りだこ

米上院の超党派の議員からなるグループがこのたび、新たな法案を提出した。その内容は、未使用のグリーンカード(移民ビザ)発給枠のうち4万件分を外国籍の医療従事者に割り当てるというもので、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と闘う米国の医療専門家を増強するため、必要な人員を確保するという目的がある。

医療従事者はどの国でも必要な存在だ。
言語の壁があるにせよ、嫌だと思えば出て行けてしまう。そういう貴重な存在に負担をかけるべきではないだろうと思う。

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