優良移民は先進国から求められる、不良移民はハイブリッド攻撃として扱われ排除される

カットン事務局長はロイターとのインタビューで、オミクロン株が拡大する中で病気や燃え尽き、離職はコロナ禍を通じてかつてない水準に達していると指摘。西側諸国はその補充のため軍職員やボランティア、退職者を募集しているが、多くの国は海外から人材を募集し、医療格差に拍車がかかっていると述べた。

「英国、ドイツ、カナダ、米国などで明らかに海外からの募集が増加している。こうした一時しのぎの解決策を本当に恐れている」と指摘。「これは、富裕国が経済力に任せて個人用防護具やワクチンを買い占めたケースに似ている。看護師で同じことをすれば格差が一段と悪化する」と述べた。

高等技能を持つ移民は富裕国から引っ張りだこ。言語さえわかれば連れてくる。

それをこうやって非難するのは綺麗事すぎるだろう。

こんなどうしょうもない国からさっさと出ていって先進国の礼遇を受けたいことを止めるべきだろうか。

首都バグダッドで家庭医として開業しているシャイマー・カマリ(Shaymaa al-Kamali)医師は、患者の父親が面会時間後に病院にとどまることを許可しなかったことがきっかけでトラブルに巻き込まれた。激怒した親族が武器を手に病院に怒鳴り込み、カマリ医師は通用口から逃げ出さなければならなかった。

 イラクの医師や看護師、医療関係者らは、仕事中の身体的暴力や言葉による脅迫の他、拉致されるリスクにまで常にさらされていると話す。

 数十年にわたる紛争で荒廃した同国では、個人の銃所有が長年の慣習となっており、そのことが医療従事者に対する脅威の一因になっていると彼らは言う。

 これに加えて、報復という手段を用いて相手を罰する部族の習わしもある。これは、連邦法よりも尊重されることがあり、患者の親族との争いを解決するために4万5000ドル(約500万円)もの額を支払った医師らもいると、カマリ氏は語った。

 こうした暴力的で混沌(こんとん)とした状況に置かれた結果、多くの医師らが、より安全な国外の病院で働くためにイラクを離れる決断をしてきた。

 2009年に医学部を卒業したカマリ医師の同級生348人のうち285人は、すでにイラクを去った。「主な理由はこうした暴力だった」という。
「法の支配はない。ここで通用するのは弱肉強食のジャングルのおきてです」。カマリ医師はそう話した。(c)AFP/Salam Faraj

このような国に生まれたからと有能な医師、看護師を、弱肉強食のジャングルに閉じ込めることが正義だろうか。

教訓

高等技能を身につければ、他の国に高待遇で移れるし引く手あまた。
相手先言語も知的スキルもないなら、移住先の低賃金労働者と競合するので排斥される。

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