日中韓、いや台湾、新嘉坡、香港、越南、泰国、天竺もどこもかしこも未来はない

フロンティアが消え果てたし、国内の労働力も第2世代になって、子供にはこんな仕事をさせたくないとアホみたいに教育をさせていくにしても。

中産階級家庭で子供の教育に散々お金をつぎ込んで十数年、やっと大学を卒業させたと思ったら、就職先はなく、自立して生活できずに、ついには実家に戻り親の年金を食いつぶす。これはまるで、老後の資産の足しにと思ってローンで購入した投機目的不動産が、資金ショートで未完のまま野ざらしになって価値を失った爛尾楼のようなものだ。立派に成長してほしいと、高い教育を受けさせたのに、何者にもなれず、かけた教育費が回収できないどころか、「不良債権化」して老親に重くのしかかっていく。

第二世代に勉強させても、飛び抜けておつむがなくてはなんにもならない。移民するにせよ、移民先でもスーパー有能でなくば、選挙権のあるネイティブを雇うようにしていくのが政治側の動機である。

そして先進国が発展途上国に求めているのは労働力に過ぎず、豊かになってくれとは思っていない。適度な労働力としてしか存在を望んでいない。

その国で、半端な教育を受けたところで知的労働の職は限られている。

こうした仕事のない高学歴の若者たちの選択肢としては、フードデリバリーのような低賃金バイトで食いつないで就職のチャンスを探すか、学歴とは無縁の肉体労働系、単純労働系の仕事に就くか。あるいは就職をあきらめて、実家で老人たちのお世話をするか、ぐらいだろう

95-11年頃までの半端な学歴持ちの日本人もこんなんだった。就職氷河期そのものだ。

中国も、もうここから20年くらいこの状況になるだろう。

韓国の4年大学に通う新卒学生の就職率は過去5年60%〜65%の間で推移しており、日本の新卒学生と比較すると30%も低い値となっています。韓国の総合系トップ大学でSKYと呼ばれている、ソウル大学、高麗大学、延世大学でも新卒学生の就職率は6割後半から7割前半であり、韓国の上位校を入れても1番就職率が高い大学(成均館大学)でも8割には届きません。そのため、韓国のトップ層以外の大学ではさらに就職率が低いことが予想されます。

韓国もこういう状況で、全てを投げ打って受験をしてもこれだ。文系はなお悪かろう。

もう一つ最近、気になるネットスラングは「垃圾時間(ゴミの時間)」。これは歴史的垃圾時間という言い方もある。今年の7月ぐらいにネット上に出現しはじめた。出所は諸説あるが、オーストリアのエコノミスト、ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスの経済学概念から拝借した、という言説がある。これは「経済法則から逸脱し、個人にそれを変える力がなく、必然的に失敗の段階に向かう」歴史の一定時期を指す概念で、それは「歴史のゴミのような時期」と定義されるのだという。もっとも中国人民大学重陽金融研究所の王文所長は、そんな言説はミーゼスの著作には存在しないと指摘しており、「ニセ学術用語」の可能性が高い。だが、誰かがもっともらしく、今の習近平政権の時代は、歴史的ゴミの時間だ、と言い出すと、それがネット上で大いに共感を集めたのだった。

どっちかってーと

ヤスパースのこれが近いだろう。

これらの状況は普通の状況と異なり、変化することがなく、意志や努力によって変えることのできない、人間存在にとって巨大な壁となって立ちふさがる状況であり、人はただそれに衝突し、挫折するほかない。

国家における限界状況がかならず来るのだろう。ギリシアもローマもポルトガルもスペインもイギリスも。

国家のアイデンティティを保ち続けつつ、絶頂を保つことは難しいのだろう。

唯一、国家のアイデンティティが世界一の国であるというだけのよくわからん国だけが、わけのわからんままトップを走っているが、パクス・アメリカーナはどこまで続くか。それはさておき。

さらに深刻なのは、中国全国養老保険基金の残高は2035年に尽きてしまう、という推計が出ていることだ。今後10年に退職を迎える老人は3億人とされるが、習近平政権はこれを減らすべく、退職年齢を延長する政策を三中全会でも打ち出している。

団塊の世代の定年延長で割りを食った団塊ジュニアと同じことが起こるだけだ。
結局どの国も投票権を多く持つ世代を助ける。そして、子供にどうしても教育を与えたいから子供の数を厳選していくのと相まって、悲惨なオチが待っている。

1999年に中国政府は、高等教育を受けた労働力を拡充して経済成長を加速させる狙いから大学生の定員数を劇的に増やした。結果的に大卒者が求人数を上回り、2007年には当局が就職事情について懸念を表明。その後この問題はやや和らいだとはいえ、毎年大量の大卒者が市場に参入することで完全に解消されることはなかった。

学部定員を大学院定員に振り替えて大学院定員を急激に増加させたことにより、大学院生の質の低下を招いたとも言われる。就職先の増加がないままの研究者の卵である博士課程学生定員の急激な増加は大学院の博士課程(博士後期課程など)の修了者(課程博士)の余剰を加速させ、若手研究者に深刻な就職問題を引き起こした(余剰博士)。

中国は日本をよく研究してるとよく言うが、そんなことはなく、行き当たりばったりにやってるだけなんだろうなと思わせてくれる。

タイトルに書いたどの国も出生率の大幅低下と高学歴化、それに見合わない就職先だらけで移民の口もない、国自体の資産蓄積の少なさで悲惨な未来しかない。

都市国家の2つも似たようなものだ。

これらは凄まじい格差を抱えて少子化で滅ぶのが見えている。

で、国家の限界状況≒ゴミの時間に直面する我々個人はどのように、ゴミの時間と向き合うべきか。

個人的解として。

結婚して子供がいれば子供を投資資産とみなさないこと。
未婚既婚問わず金融資産人的資産の損耗を避けていく。
ほんとうに信用できる友人との付き合いを絶やさない。自助できないときに共助しうる関係は必要である。
親についてはできるだけ健康に、詐欺にあわず、いてもらえるように、できる範囲で関係を維持していかねばならぬ。

とにもかくにも、所属する集団のゴミの時間から抜け出せるようにするには資産しかない。

流されての浪費は避けましょうね。

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