お楽しみ読み物コーナーの感想


「ここまで放置したらやらないんじゃないの?」でお馴染みの
お楽しみ読み物コーナーの感想書きコーナーです。

それでは順番に参りましょう。

1.加藤万結子 様

正月は私も好きじゃなかったです。
子供の頃、うちの場合は、祖父母の家で正月を盛大に迎えてました。

まずその父方の祖父母が私は嫌いでした。
のちに私は作業中の祖父の手伝いにより、
チェンソーで殺されかけた上で、
その私の木材抑えの姿を祖父母が夕ご飯の時に爆笑して、
肉体的にも精神的にも疲弊します。

いやそんな正月以外の話はいいとして、
今日は私の母の謎疲弊の話をしましょう。
父方の祖父母の家で行なうのに、
最も遠くに住んでいる私の母が料理から何までセッティングしていました。
他の親戚は同じ市内に住んでいるのに、遠くから来るうちの母が一人で。
子供の頃は「そんなもんか」と思っていましたが、今考えると異常。

何で正月などの集まり事って、異常な連中ほど異常に集まりたがるのか。
自分と同じ異常さを見て、安心しているのでしょうか。

日本語には目上のお方をねぎらう言葉が無いのですが、
秘書検定の場合は『お疲れ様です』と言うらしいので、
そう言わせてください。
何はともあれお疲れ様です。

2.ゴトウまるまる 様

特に大笑いしたところ
・さっきの出ないねぇって5時間ぶりの発声だし!
・「おいなんとか言えよ!」って5時間で650回コメントしても全無視だった!

3.エキノコックス 様

好きな一文
・去年のあたしが死んだ
 君をわすれない

最初と最後がお洒落。
君をわすれないけども、
私は去年の私をリスペクトし過ぎないようにしたいです。
あくまで主役は今年の私。

4.ちゃも月 様

好きな一文
・かがみもちの中に寝そべって
 少しの間家の中を観察する

かがみもちの門という表現が好きです。
かがみもちがひらがなというところが、
やわらかい印象を強く受けます。

5.辻島治 様

好きな一文
・大きな鈴が揺れたような音がしたのだ。が、息子は黙する。福の神が微笑んだような気がして黙っていようと思った。

活気は溢れているけども、落ち着いた空気感で、
優しく言葉を重ね、爽やかな気持ちが詰まっている印象を受けました。

6.内海サンフクロウズ 様

「新春自慰礼讃」
好きな一文
・思い通りにならない精神世界を抱えながら生きていくうえで、詩を書くことはとても自然な行為だ。

私は自慰を創作物に練り込んである作品に苦手意識があるのですが、
(お笑い以外で)
でもこちらの作品は自然に組み込まれて、いや、
その言葉でしかありえないように使われていて、非常に美しかったです。
内容も共感しました。

「握手」

好きな一文
・嘘から本当を切り取ってくれ
 その輪郭に沿って嘘と本当を切り分けてくれ

詩というより詞に感じました。
メロディが聴こえてくるようでした。

「残り火」

好きな一文
・天国に
 幸福に
 誘拐されていく

私はこの『きみ』を自分と解釈します。
自分にはいろんな自分があり、
あの日あの瞬間の異なる自分が、
浮いたり沈んだりしているように思えました。
全部自分の脳内で、
ぐるぐる狂うほどに思考しているように感じました。
そしてまた始まりに戻る、それの繰り返し、
と解釈しました。
人は多かれ少なかれ、こうだと思います。
少なくても私はとても共感しました。

7.入間しゅか 様

『正月は』

好きな一文
・年越しそばは伸びていく
・サラミを食べて

正月からサラミなんだと大笑いしました。
軽やかなユーモラスで、楽しめました。

「正月短歌」

特に好きな首
・正月はおどけてしまう誰よりも皮が散らばるコタツのみかん

滑稽に踊っているみかんの皮を、
利き手でザッとテーブルの隅に払いますよね。
あと冗談っぽく言って、
自分の分のみかんの皮も人に捨ててもらいたい。

8.椎名きょく 様

特に大笑いしたところ
・そんなBREAKERZのライブみたいなのを授業でした覚えはありませんね。百人一首ですよ。
・百人一首扱ってる今なら「本歌取り」で誤魔化せるぞ。
・二重に儲けようとするんじゃないですよ!!

9.藍殿TT 様

特に大笑いしたところ
・そもそも県を跨いだ移動なんてできないんだから、あのお正月に俺は実家に帰れたんだぞ。
・県境、利根川だから。
・国の中枢との連絡調整や広報のために設けてる県の拠点を各国大使館前みたいに使うなよ。

10.星野灯 様

好きな一文
・「良いお年を」なんて勝手に今年終わらすな!
 あと、"6日間も"残ってんぞ!
・人の目が人の目ではない。
 目の奥が黒い。

発想がすごく面白いです。
祝いごとの翌日さんたちの声、
反芻してみてもやっぱりめちゃくちゃ好きです。
コミカルで可愛いです。

11.木葉揺 様

好きな一文
・もち山先生は伸びた腕を直しつつ、自分の不甲斐になさに居たたまれなくなり走り出した。
・砂場へダイブ!ごろごろ転がり、自らを砂でトッピング。困ったときはいつもこう。元気が出るらしい。

大喜利のお題で詩を書く、というお話でしたが、
もはや大喜利の回答ですね、
めちゃくちゃ面白かったです。大笑いしました。
要素の使い方が巧みで、最後のオチも上手くて、感動しました。



さて、感想書きが遅くなってしまい、本当に申し訳御座いませんでした。
参加してくださった方々、誠に有難うございました。


サポートして頂けると、めちゃくちゃ喜びます。