練習スペース17 IAIGIRI

IAIGIRI「夢クイズ」

出場コメント
【この前送らせていただいたネタは、キャンセルでお願いします。】

A:ふあぁあああ……。ここはどこだろう………?
  こりゃ完全に寝ぼけてるな。ちょっと頭を目覚めさせて、考えてみるか。

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  色々と考えた結果、俺の夢の中だな。へー。夢の中でも、ここは夢の世界だと意識できるんだ。初めて知ったわ。

B:よお、A。さっきから、何ブツブツ言ってんの?

A:うわ、夢の中のBが出てきた。

B:私は現物だよ。ちょいと反則業を使って、貴方の夢の中に遊びにきてみたんだ。
  どんな夢を見てるのかなと思ってさ。なんだ、夢の中で意識のあるお前が黄昏れてるだけか。

A:いや、怖いわ!それに何、人の夢の中に不法侵入して、勝手な事を言ってるんだ。とっとと帰ってくれ。

B:まあまあ、落ち着けって。そんな事より、ほらこの漫画。貴方見たかってたでしょ?
  「面白そう」って言ってた貴方の通り、凄い面白いから読んでみてよ。現実に戻ったら、この本手に持ってる5巻から貸してあげるよ?

A:うーん、これってさストーリー物じゃん。お前の持っている巻から読み始めても、ストーリーが全然読み込めないよ。

B:その通り!確かにこの漫画は1巻から読み始めないと、ストーリーが分からないので一切話が面白くありません。
  正解した貴方には100円が贈られます。

A:なんだよ、突然クイズもどきが始まって。しかもなんだよ、100円って。どうせ嘘だろ。

B:うん、嘘だよ。だって夢の中の話なんだから。

A:…ああ、そうかい。

B:後、5巻も問題として出しただけで、貸す事は無いです!ごめんね!

A:別に中途半端な巻からもらってもストーリーの訳が分からないから、最初から嬉しくもなんとも思ってもないわ。

B:続いて第二問。正解すると500円が贈られます。

A:別にクイズ続けるのはいいけど、どうせくれないんだからもうちょっと賞金の単価上げて、夢の中ぐらいいい夢を見させてくれよ。

B:問題。この前、お前に5000円貸したよね。あれそろそろ返して。

A:はあ?なんだよ唐突に!俺お前に、5000円借りた覚え無いんだけど……。後さそれにこれってクイズじゃなくて、借金返済だろ。

B:正解!確かに私は貴方に、5000円を貸した覚えがございません。お見事!貴方には500円が贈られます。

A:……なにその、ハイリスクローリターンのまやかしクイズは。不正解だとお前に詐欺られるだけじゃん。
  ちょっと、お前との今後の付き合い見直させてもらうわ。

B:続いて第三問。正解すると1000円がもらえます。

A:……もういいよ。くだらねえ。

B:問題。その辺にある「いし」を持ってください。

A:いやクイズのジャンルが自由奔放すぎるわ。何その意味の無い問題。
  嫌だよ、答えるの俺。面倒臭いし、お金も貰えないし。ちょっとここで休ませてもらうわ。

B:正解です!

A:は?何が正解なんだ?

B:貴方は私のクイズを、絶対にやりたくないという「意思」を持った。
  見事にとんちの効いた答えた!お見事!一本取られた。貴方には1000円が贈られます。

A:なんかくだらない駄洒落で、無理やり正解させられた!それに、一本取られたと思うなら、ボーナスくれよ!

B:続いて第四問。「バカ」と10回言ってください。

A:今の俺にはうってつけのクイズだ。ストレートにその気持ちをぶつけてやるよ、お前に!

B:早く言ってください。

A:……わかった、言ってやるよ!
  「バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ」これでどうだ!

B:ハハッ、バカも休み休み言え。

A:なんだと!この、お前って奴は!

B:はい、STOP!STOP!確かに自分がバカにされたら、こうやって怒りに身を任せる事が、心理学的にも正しい判断です。

A:いや、自分が言うのもなんだけど、正しく無いだろ。大人の対応を取って、スルーするのが正解だろ。

B:正解した貴方には、2000円が貰えます!しかも、懐かしの2000円札ですよ~。

A:確かに懐かしいけど、答えに納得いかない。だって、お前の匙加減で全てが決まるんだもん。
  もう、不正解でもなんでもいい。どうせ賞金貰えないんだから。早く不正解になって、ヘンテコなクイズから抜け出したい。

B:それでは最終問題です。貴方と私は「友達」ですか?

A:いいえ違います。神に誓って、絶対に違います。

B:…………大正解!!貴方と私は「大親友」です!!

A:なんでお前そんなにポジティブ思考でいられるんだよ。ちょっと、寒気を感じてきちゃったよ。

B:それでは貴方には、賞金5000円札が贈られます!!全問正解おめでとう!!

A:最後まで何故か賞金の単価を上げなかったな。どうせ貰えないし、グーンと上げて破天荒っぷりを見せてみろよ。
  問題は破天荒過ぎる程強烈だったのに、賞金の額は控えめ過ぎるのは何故だ。

B:うーん、現実は厳しい!

A:ここは夢の中だ。

B:さあ、その「賞金の額が控えめ過ぎるのは何故だ」という疑問が、スペシャル問題です!正解すると、賞金の額が倍になります!

A:さっきから急に問題が始まるわな。なんだよ、学校で先生がたまにする抜き打ちテストばりに。
  賞金の額が倍になったとしてもたったの1万円だし、どうせ貰えないし、嬉しくもなんとも思わないわ。

B:貴方の答えは!?

A:適当に言ってこのクイズを終わらそう。もう面倒臭いのベクトルとっくに越してるし。
  このお金が本当に貰える。はい、もうこれでいいかな?

B:…………大正解です!いや、さすがAだなあ!ここまで私の心理を読み取れるなんて!
  さすがに大金過ぎると、賞金をあげられないからね~。1万円がベストだって事だね!

A:…………え?さっきはあげる事はできないって言ってたくせに、実は本当に貰えるの?いや、訳がわからん。

B:ふぅ~。いや、毎日ストレスが溜まって鬱憤が溜まってたんだよね~。Aを弄ったおかげで、ちょっと元気が出たわ。ありがとう!
  お礼にちょっとばかしの金を貴方にプレゼントするよ。

A:こっちは、大分ストレスが溜まってきたけどな。
  ……それにしても、本当にお金が貰えるって事は、明日お前から手渡しで貰えるのか?いや、貰える事自体嘘なんだろうな。

B:信じるのも信じないのも勝手だけどね。
  じゃ私、ストレス解消できたから帰るわ。もうそろそろ朝になるし。また会おう。じゃーねー!

A:お、おい!もうなんか急にクイズが始まって、そして終わっていったな!もう訳がわかんない、疲れた……。
  ああっ、また眠気が……。



A:ふあぁあああ……。ここはどこだろう……?あっ、俺の部屋か。
  なんだったんだ、あの不思議な夢は……。見事な事に、疲れが取れてない……。



  ん?なんか手に違和感が………えっ、1万円!?


・【点数と感想】

7点

一番面白【……なにその、ハイリスクローリターンのまやかしクイズは。】

Aが思うB像が見えてきませんでした。
実際はどういう関係性なのかというところが分かりづらいです。
早い段階でハッキリと友達なのか、知り合い程度なのか、
Aが言ったほうが話に入り込みやすいと思います。
友達なら全てひっくるめてじゃれ合いになりますし、
知り合い程度なら気味の悪い人ということになりますし。
ちなみにこのネタでは、僕は知り合い程度なのかなと思いました。

狙いやあえてなのかもしれませんが、
夢なのに現実で喋られることばかりで、何だかもったいない気がしました。
もっと突拍子の無いボケが見たかったです。
「現実の人間だから」みたいなことを事前に言っていれば、
そうなのかと思うので、もしそういう設定でしたらそう言ってほしいです。


・【お便りのコーナー】

感想を遅くなってしまい、申し訳御座いませんでした。

IAIGIRIさんがお書きになるネタは、
発想が飛んでいるネタのほうが
面白い(個性に合っている)と思っています。
現実ベースのローテンションな掛け合いは、
そもそも文章だと難しいのかなとも思います。
ローテンションほどその場の演技がモノを言うと思っていますので。
また、
IAIGIRIさんのネタはキャラに個性があまり無い傾向があると思います。
システムありきで、それに合ったキャラが動いているイメージです。
なのでそのシステムが掛け合いメインだと、
掛け合いの場合はキャラがメインになるので、
その場合は面白いキャラを作ってほしいです。
今回のネタを例にあげると、
キャラが二人ともナチュラル過ぎだと思います。
ツッコミはこのままでも良さそうなのですが、
ボケが一般人過ぎるんですよね。
夢に入ってきそうな感じがしないというか。
その普通な感じが面白いという、狙いがあるのかもしれませんが、
あまり効果的に笑いに繋がっているようには見られませんでした。
このネタはボケにキャラがあると全く別物になると思います。
是非、面白いと思うキャラを探してみてください。