短歌50首:空想忍者
気配りし生きてきたのに「まあいいや」と置いてかれるならもういいよ
家族にもこんな仕打ちをされている空想忍者を復活させた
車窓から見える忍者のあの速さ伴走をして手を振ってくれる
昔なら2Dのように走るだけ今は奥行き使い全てが成長
十二歳あたりで空想忍者とは疎遠になったが三十五の今
夜になり外に向かって僕は言う「中においでよ」「外から守る」
悪い雲空想忍者が守ってる雷遠ざけ僕は安眠
僕の部屋枕元にはぬいぐるみ空想忍者も同志の気持ち
屋根の上空想忍者が飛び移る道路の塀で見えなくても