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ラミレス著書「CHANGE!」感想メモ

・来日当初NPBの捕手のレベルに驚き、バッテリーの攻め方への対応に手こずった経験があると明かしている(そして、バッテリーの攻略法は古田敦也にアドバイスを仰いだという)。

 ベイスターズを指揮するにあたり、バッテリーの相性などにこだわるのは、その原体験ゆえなのかもしれない。

・速球を投げる投手が多いと、パ・リーグの投手の質の高さを指摘する。したがって、それに対応するパ・リーグの打者の能力も高いとしている。同時に、セ・リーグの打者は速球に弱いという。

 ベイスターズの投手にスピードを求めているのも、そうした背景があるのだと思われる。

・中継ぎ投手の起用法の難しさについても明かしている。インタビューで、このように悩みを吐露することもあまりないのでは。本人も様々なことに悩みながら指揮をとっているのだなと、当たり前のことを新鮮に感じた。

・ラミレス監督が、采配の根底にあるビジョンをここまで明らかにすることは珍しいと思う。采配に疑問を持つ人ほど一読をお勧めしたい(そして感想を聞いてみたい)。

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