星降る夜の悪魔と天使   1巻 第3章

🟩第三章
『新しい学校で』

朝5:30 私はベットの上で目が覚めた。今日から、学校だから
生服を着ていくんだ。生服に着替えて、お母様のお部屋へ行った。
お母様のお部屋に入ると
「お母様、髪を結んでくれる?」
「ええ、いいわよ。」
髪を結び終わると、佐綾がやって来て、
「お母さま、髪、結んでくれる?」
「あら、佐綾まで。」
「いいでしょう?」
「うーん、そうねー、どうかしらね。」
そんな会話をしてる間にお母様のお部屋を
抜け出して自分の部屋に戻っている途中に
志穂が声をかけてきた。
「朝食ができました。」
「あ、はい。」
朝食は食パンとスープとジャムと目玉焼きだった。
朝食を食べたら、部屋に戻り、かばんを持って、
「行ってきます。みんな!」
と言って佐綾と玄関に行くとお母様と、お父様が会社に行くところだった。
私達はみんなで
「行ってきます。」
と、おばあ様に言うと、それぞれの場所へと
二台の車に乗っていった。
10分後くらい(時計はあるが見ていない為)。学校に着いた。私と佐綾は、
まず、職員室に行き、一昨日送られてきた、
手紙に書いてあった、「清水 美雨先生」と
「水上 絢加里先生」に、それぞれ、自己紹介をした。
そして、佐綾と私は、それぞれの担任について、自分の教室に行った。
私は、6年の3組あるうちの2組だった。
私は、黒板の前で、自己紹介して、花奈ちゃんと駿君のとなりに座った。
「よろしくね。」
「こちらこそよろしくね。」
私と花奈ちゃんが話していると、清水先生が
「はーい、一時間目を始めます。国語のノートと、教科書、筆箱を出してー。」
みんながノートと教科書と筆箱を出すと先生が黒板に日付を書き始めた。

             *

四時間目が終わって、給食の時間になると、クラスの女子が
私にどっと押し寄せて来た。
「ねえ、星夜ちゃん、一緒に食べない?」
「私、明里っていうの。一緒に食べない?」
「今日の給食、焼きそばとパンと牛乳だって。」
私は、いろいろな話や質問に答えたりして、大変なところを
清水先生が助けてくれた。そして結局、給食は、私と花奈ちゃんと
二人で食べた。
給食が終わって、1時間の昼休み。私は、花奈ちゃんに
学校を案内してもらうことにした。
そして、音楽室に来た。入っていてみると駿君がいた。そして、
知らない女の子が一人いた。
私は、意味がわからなかった。なぜかって、前の学校は音楽室はあんまり
入ってはいけなかったから。っていうかここ(学校)もそうなんじゃないの?そんな事を考えていたら佐綾と水上先生が来た。
佐綾も私と同じ様に考えたのかきょとんとしている。
って言ってるけど実は私もきょとんとしていると花奈ちゃんが
「ここ、音楽室なの。ライト使いが集まる所よ。」
「ライト使い?何それ、オモチャ?」
私と佐綾が同時に言うと花奈ちゃんが言った。
「うふふ、そうなるのね。まあ、中に入って。話はそれからよ。」
私と佐綾は音楽室に入った。そして、水上先生が言った。
「まずは、自己紹介からね。私は水上絢加里。元ライト使いよ。」
と水上先生。
「私は、氷見花奈。ライト使いの氷の力を持ってるわ。」
と花奈ちゃん。
「僕は、水上駿。ライト使いの水の力。」
と駿君がぶっきらぼうに言った。
「初めまして。私、日守陽万里です。ライト使いの光の力を持ってるの。」
と日万里ちゃん。丁寧に言ってくれた。って言われても意味分かんねーけど!
「私は、夜空星夜です。」
「私、夜空佐綾です。」
私と佐綾がみんなにつられて言うと、先生が
「ここには来てないけど、中学1年の風の力の風見鈴という子と中学1年の土の力の稲城幸平という子がいるのよ。」
そして花奈ちゃんが
「星夜ちゃんと佐綾ちゃんのおばあさまから、聞いてるわ。星夜ちゃんは闇の力で
佐綾ちゃんは植物の力。…でしょ?」
「えっ……!」
私と佐綾の間に妙な空気が通る。
「えっ、聞いてないの?」
「そんなんどーでもいーだろ。早速試練だ。星夜と佐綾、ピアノ、弾けるか?」
「ええ、弾けるわ。」
「弾けるよ。」
「じゃあ、この『夜空の羽』、弾いて。星夜から。」
「うん。」
弾いていると私の目の前が光った。
「終わり。」
駿君の声で私はピアノを弾くのをとまどいながらやめた。
すると光の中(?)から、動物が出て来た。
「全員ライト使いのパートナーよ。」
「うん。ありがとう。」
「じゃあ、このネイの玉をとって。」
私はネイと呼ばれた蛇の様なやつ(蛇より可愛いけどね)の首に手を掛けて
玉を取った。
「とったら、ダークネスと唱えるのよ。」
「ダークネス。」
そのとたん、私の茶色だった髪が真っ黒に変わった。
「それがあなたの力、闇の力よ。」
「これで星夜の力は見れたな。次は佐綾だ。」
そして、佐綾も同じようにピアノを弾いて、佐綾の目の前が
光って
「終わり。」
駿君の声で弾くのをやめた。
そして、光の中から動物が出て来た。
「全員、ライト使いのパートナーよ。そして、プラントって唱えてみて。」
「プラント…?」
そのとたん、佐綾の真っ黒だった髪が黄緑色に変わった。
「それがあなたの力、植物の力よ。」
「じゃあそろそろ話しましょう、先生。」
「そうね。ライト使いというのは、サタン使いという、人間の精気を吸ったり、
精気を吸って、体に乗り移ったりする生き物から世界を守る光の使い。」
「でも、私達みたいな力は、普通の人間には無い。」
そこで佐綾が
「ライト使い、ライト使いって言ってるけど。その力ってどんなのなの?」
そしたら花奈ちゃんが
「こんなのよ。」
って言って、さっき私達が弾いたピアノに手をかざすとピアノが凍っていく!
「話に戻るけど。だから、私達、力がある者がそれを防ぐ。その者をライト使いというの。」
「しかし、普通の人間にはこの事を、言ってはいけない。」
「親にも?」
「今は、二人のお母さま、お父さまには言ってはいけない。」
「いまはってどうゆう事よ」
「おばあさまには、いっていいわ。」
「どうして?」
「お母さまとお父さまは、すでに、サタン使いに乗っ取られている。」
「どしうしてわかるの。」
「今日の朝、二人の屋敷に、僕と花奈といった。」
「その時、お母さまの姿を見て…。」
「体に黒い靄がまとわりついていた。」
「体に黒い靄がついていたら、サタン使いに乗っ取られているんだっていうの?」
そう言った私の声は少し震えているの。
「黒ければ黒いほど、強いサタン使い、上級サタン。薄ければ薄いほど下級サタン。」

キーンコンカーンコン、キーンコンカーンコン…………

「じゃあ、ネイ達はこの、ボールに入らせてください。ボールは一つのペンダントになるから。そしてペンダントは身体から離さないよう、気をつけて。」
「じゃあ明日、この時間にここに来てください。」
「屋敷では、力は使ってはいけないよ。」
「はい。」
「今日から、花奈と日万里と駿は、佐綾ちゃんと星夜ちゃんの護衛に行きなさい。」
「はい。」
そうして、解散となり、私の昼休みが終わった。

                    *

掃除の時間になった。私は図書室の本棚の本の整理の係だった。
本の整理が終わって、教室に戻り、花奈ちゃんと佐綾と日万里ちゃんと駿君と私で
帰った。
「バイバイ。」
屋敷に入って、自分の部屋から、みんなを連れてきて、庭でいっぱい遊ばせて、
散歩に連れてって、私の部屋に入れて、夕食を食べた。夕食はハンバーグだった。
お風呂に入って、サナ達と寝た。

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