子どもたちの言葉から考える「振り返り」の質
おはようございます。
年度末に向けてやらかしまくったヒミツキチ森学園のあおです。
#滑って学園の手すりを折ったりしています
さて、今日は修了式で話していた子どもたちの振り返りの深さについて触れておこうと思います。
修了式で話してくれた振り返り
学期の終わりの式では、子どもたちが一人ひとり振り返りを話す。
昨日は
「12の力(ラーニングディスポジション)」で伸びた力について
「1年間のビジョンに沿って、自分が成長したところ」
を振り返って言葉にした。
言葉にする前に、海クラス(4-6年生)はヒミツキチジャーナルに書く。
森クラス(1-3年生)はヒミツキチノートに書く。
こんな時間も当たり前になってきた。
2年目あたりから、子どもたちが発する振り返りの言葉に、メンバーが涙ぐむ姿が。それぐらい振り返りの言葉に深さが生まれている。
個人情報なので、まるまるは載せられないが、数人の要点を抜き出してみると、
「自分の意見を正直にあっているかを気にせず話せるようになった」
「海クラスの最高学年だけど、人に頼るって改めて大切だと思った」
「辛かったことに、悲しみや怒りが少なくなり楽しめるようになった」
「閉じ込めていた想いを行動するために使えるようになった」「自分がみんなの笑顔から力をもらっていることに気づいた」
などなど、その子らしい本質をついた言葉が出てきている。
ボクも自分の振り返りを話しながら、子どもたちが持つ言葉の強さに、涙ぐんでいた。
深まる振り返りのわけ
ここ数年で振り返りが深まっているわけについて考えていこうと思う。
一つには、振り返りのメカニズムがわかってきたことだ。
これは、「振り返り対話」として、大人であるボクが毎日振り返りをしていること。そこには、振り返りの中に他者を入れることで、本質的な振り返りに近づき続けているという事実がある。
それによって、対話をしながら、子どもたちの振り返りも深めていくことができている。
毎週作っている学びの地図と、計画と振り返りだ。
子どもたちが自分自身の学びを計画して、振り返っていくというサイクルを、年間33週、全てで行っている。
グループリーダー(先生)との対話の中で、子どもたちは振り返って次の週に生かすことを学んでいく。
毎週、振り返りのトレーニングをしているというわけ。
めあてのツール化もちゃんと効いている。
さらには、振り返りの種類が豊富になってきたのも挙げられるだろう。
オープンクエスチョンを使いながら、対話の中で振り返る技術も学び話して振り返ることもできる。
そして聞き合う関係から、友達の意見からふと湧いてくるアイディアも口に出せるようになってきた。
そういったことを活かしながら、ジャーナルやヒミツキチノートに「事実」と「考え」を分けながら書いている。
もちろんスクールタクトにデジタルで残していくこともしている。
これだけの多様な振り返りを続けていたら、子どもたちの思考が上がってくるのもよくわかる。
次年度深めていくためには?
さらに次年度はいくつかの方法で振り返りを深めていきたい。
読むと書くを振り返りのお供にする
関係性を多様にし、フィードバックをし合える関係性を育む
1つには、読むことや書くことを通じて「振り返りの中に他者を入れること」を進めていく。
どうしても読むことは後回しにされがちになってしまう。でもじっくりと読むことで、ここにいないたくさんの人の考えを手に入れることができる。
それが動画でもいい。
ただ、動画だと振り返りに活かしにくい部分もある。
この辺りを整理して、子どもたちに手渡していけるようにすること。
それがボクの役目だ。
もう1つには、関係性に多様性をもたらすことだ。
ペアにこだわるだけじゃなくて、海クラス(4-6年生)の中のグループに多様性をもたらしたい。
トリオのような4-5-6の三人組を作ってみるのもいい
部分的に3年生を入れて対話をすること
ペアでフィードバックを与えるぐらい、1日を過ごしてみる
そうやって、さらに振り返りの質を高めていけたらいい。
子どもたちがキツく感じないように、仕組みの中にそっと入れていく。
そういう戻ってくる場所を作るようにする。
次の年度のテーマは「立ち戻れるもの」を作ること。
2024年度も、日々探求していく。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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