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a week

 夜中に鼻の奥がツンとするような感じで目が覚めた。枕もとの窓を少し開けたまま寝たから風邪をひいたかな?いつもは切って寝るCDの電源が付きっぱなしになっている。いつの間にか眠ったようだ。
 なかなかにふり幅の大きな一週間だった。結果的に、元々予定されていた息子の結婚式と株主総会の前と間に叔父さんのお見舞いと告別式があった。北に二度、南に一度、片道2時間の移動をして、気持ちの切り替えが難しかったけれど、何とか今に辿り着いた。こういうことがあると忙しい自慢?をしたくなってしまうところがまだまだだけれど、今回は何とか最小限に留められただろうか?少しは大人になったかな。(ここでしてるか…)
 息子たちの結婚式はドラマティックで、披露宴はロックコンサートのように始まり、ディズニーのアトラクションのようでもありお笑いのライブのようでもあった。小学校の学芸会で友達と漫才をした息子はこういうのがやりたかったんだな。それを一緒になって楽しんでくれるかわいい相方に出会えて本当によかった。息子の挨拶を聞いていたら、ちゃんと気持ちは伝わっていたんだなと思えて、不覚にもウルっときてしまった。恥ずかしくて間をおいて出したハンカチを息子にしっかり見られた。
 結婚式には両家それぞれの父方と母方の親族が出席した。翌日の告別式では、亡き義父方の親族の方々に久しぶりにお会いした。いろいろと時の経過を感じたけれど、私もそう思われたかもしれない。親戚のこととか普段はあまり意識しないけれど、こうした機会に一堂に会すると紛れもない血の繋がりを感じてハッとしたりする。親子兄弟は勿論だけれど、叔父さんと甥がそっくりだったりして、血脈侮りがたし。亡くなる方がいる一方で、初めて会う新しい命もあった。こうやってゆっくりと時間をかけながら繋がっていくのだなと。
 結局、私の挨拶はトリプルアクセルを封印して無難にまとめてやや受け。息子の友人は良かったですと言ってくれたけど、妻曰く「ちょっと長かった?」。へろへろで帰宅すると、役所から数カ月掛かっていた書類手続きが完了した連絡があり、山形の友人から敢闘賞のようにサクランボが届いた。何となく一山超えた感。
 気付けば時刻は三時半、いつの間にか予報通りの雨が降り始めている。梅雨入りかな…。
 
 
 

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