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実家の片付け最終章その5 ジモティー編


2021年12月。実家の片付けに取り掛かってから1年が過ぎました。立ち退きまで、あとひと月。残していいのはエアコンだけです。まだまだいらないモノが山のようにあります。一体どうしたらいいんでしょう!?

もうフリマの開催はありません。
メルカリで出品している時間もありません。

ガレージセールする?

家の前でガレージセールをするのはどうでしょう? 近所に貼り紙を出して、矢印で誘導してみる? でも、家の周りは人通りが多くありません。しかも近所一帯が立ち退きで、もう住民そのものがほとんどいません。Twitterなどで告知して来てもらう? いやいや、住所を公開するなんて怖すぎます。

もうジモティーしかない!


以前、メルカリでも実際に会って取引をする「メルカリアッテ」というシステムがありました。何度か取引しましたが、見知らぬ人と会うのは駅前や公園でした。今回は処分したいモノの量が多いのです。大物もあります。ひとつずつ手渡ししている場合ではありません。でも他人に自宅(今回は実家だけど)を知られるのはなんだかイヤです。やるべきか、やめるべきか。かなり迷いましたが、やっぱり「ジモティー」を利用することにしました。

なぜって、どうせ1ヶ月後にはこの家には誰もいないんだから!

実家はアパートを経営していましたが、もう皆さん、すでに部屋を退去しています。毎週日曜日、その一室で「ガレージセール」をすることにしたのです。ジモティーで出品して、この部屋に取りに来てもらいます。そもそも物件サイトには住所も外観もバッチリ掲載されていました。今さら住所を知られる心配しても意味はありません。

あとはジモティーに出品するだけ!

12月中はひたすら出品準備。
出品するものを選び、キレイにして、撮影。年が明けた1月早々、ついに出品しました。

ジモティーで処分したのはこんなモノ

最初は値段をつけて出品。でも、全然ダメ、売れません。「0円。差し上げます」にした途端、問い合わせが入ります。出品した瞬間にメールが殺到して、数分で受付を終了したものもあります

タダ最強。恐るべし「無料」。

実際にジモティーで「売ったり」「あげたり」したのはこんなモノです。

スチールラック

大小合わせて5つ。販売したのもありますし、無料で差し上げたのもあります。「販売」できたのはスチールラックと新品の鍋セットだけです。


毛布・タオルケット

大量の布団・座布団は劣化していたので、さすがに粗大ゴミとして処分。不要な寝具でワンルームの部屋が埋まるほどの量でした。
毛布はキレイじゃないものもありましたが、すべてもらい手が見つかりました。おひとりは、工場の引越しで、毛布を機械の保護に使うとか。とても感謝されましたが、むしろうれしいのはこちらのほうです。

毛布、タオルケット。これも「一部」。

植木鉢・受け皿・プランター・土

母も、亡くなった父も花を育てるのが好きでした。でも、その母が花の手入れをしなくなって数年、どれも枯れたまま放置されていました。今回、そんな植木鉢をキレイにして、欲しい方に差し上げることにしました。家の裏を覗くとそこにも植木鉢が! 外階段の下やベランダにも! 中には包装されたままの新品もあるじゃないですか! 
一体、いくつあるのでしょう? 寒い中、ひとつずつ、水洗いしていったのですが、あまりの多さに途中で投げ出したくなりました…。
出品は「植木鉢、差し上げます。早い者勝ち」としました。早く来た方から、好きものを、好きなだけお持ち帰りいただくシステムです。「まだありますか?」という質問には、その時の在庫を撮影し、画像を差し替えることで対応しました。

これ全部、引き取り手が見つかりました。

食器類

単品で出品したものもありますが、「ガラスの器」「ざる」「急須」「湯のみ・マグカップ」など、まとめて出品したモノが多いです。植木鉢と同じ「欲しいモノを欲しいだけ、早い者勝ち」方式です。果たして、欲しい人がいるのか? とも思いましたが、結構、もらい手が見つかりました。

昭和の暮らしシリーズ。全部、次のもらい手に。
これらは単品で出品したもの。鉄瓶は瞬殺でした。

他にはこんなモノもお譲りしました。
※見出し画像の品々もすべて欲しい方にお譲りしました。

新品のシーツ・布団カバー 
→ 昭和なカンジの花柄だったりしましたが、衣装ケースひとつ分、まとめて瞬殺。

ランタン
→ ダンボール1箱分。これも瞬殺。

生地 
→ 昭和時代のスーツ用のウール地、布団生地やらレトロな花柄生地など、ダンボール2箱分くらい。服飾関係の勉強をしている方などにお譲りしました。

などなど…

初めは見知らぬ人を自宅に招くのには抵抗がありました。変なヒトだったらどうしよう…と。
でも、そもそも、コメントのやり取りをし、アポを取り、約束通り来る、という手順を踏むことができる人は変ではありません。ちなみに、今回、お取引した方で遅刻してきた人はひとりだけ(迷った方がひとり)。むしろ、アポを取るまでが意外と大変でした。「欲しい」と言うのでお譲りするつもりで返信しても全く反応がない人。都合のよい「日時」を聞いているのに、日にちだけの返答で1週間が経ってしまう人。何度もアポを変更され、3週間後にドタキャンした人。こういう方々にはイラッとしました。また「初めまして〇〇です。掲載されている品物についてまだ取引は可能でしょうか」という「定型文」のみのコメントを寄こす人にもちょっとガッカリさせられました。初めから都合のよい時間などが書いてあれば、「受け渡し予定者」を決めやすいからです。

今回、ジモティーを通して、多くの方に品物をお譲りすることができました。楽しいお話もたくさんできました。中には、おひとりでたくさんお持ち帰りいただいた方もいます。

お持ち帰りいただいたモノがどうか「死蔵」されませんように。

こんなふうに1月の週末はジモティーの対応で終わりました。撮影→出品→問い合わせに対応→アポ→引渡し と息つく暇なし。これを引越しの二日前まで続けました。

さすがに疲れました。

次回へ続く。

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