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実家の片付け最終章その2


実家の片付け、スタートダッシュで明らかな不用品はだいぶ捨てました。でも、捨てるのだって簡単ではありません。新聞・雑誌は町内会の廃品回収へ、これは月に1回。金属類は月2回、ビン・缶は週1回、自治体のルールに合わせて捨てます。そもそも、ゴミの分類が難しい。これは「プラ」なのか、フツーのゴミなのか? 保冷剤は何ゴミ? プラゴミはどこまでキレイにすべき? 分類が分からずゴミを溜め込んでしまう人がいるのも納得です。捨てる時は収集日の朝、集積所に持って行きます。つまり、ゴミ捨てできるのは兄だけです。私は分類してゴミ袋に詰めて行く係。マジックで「プラ」とか「缶」とか書いて、和室へ放り込む。6畳の和室半分くらいがゴミ袋で埋まりました。

どんなモノがどれくらいあるの?

片付け開始から2ヶ月ほど経ちました。さぁ、ここからが片付けの本番です。
まずは持ち物の棚卸し。扉、引き出し、ダンボール、片っ端から開けて、どんなモノが、どれくらいあるか調べます。けれども、モノが置いてあって開かない扉があります。納戸なんてドアから2~3歩しか中に入れません。ダンボールの外側に「タオル」って書いてあっても、信用できません。棚上にある重いモノはひとりじゃおろせないし、脚立を置くスペースさえなかったりもします。
本当は同じアイテムを家中からかき集めて、「いる」「いらない」を判断したいところ。でも、この時点では無理でした。作戦変更、目の前の手が届くモノから減らして行くしかありません。

実はこの時点では「どうせ家を取り壊すのだから、不用品は置いたままでよいのでは」とうっすら思ってました。最後に必要なモノだけを引越し先に持って行けばいいんじゃないのかと。だから、今ひとつ、緊迫感がありませんでした。「置いていっていいのはエアコンだけ」という一文を書類の中に見つけたのは半年後のことでした。

今日はここを片付ける

2021年の春から夏にかけて、週末ごとに少しずつ、不用品を抜き出していきました。

洗面所

使いかけの化粧品、古歯ブラシ(掃除用)など、明らかな不用品は迷わず捨てます。各種洗剤のストックがいくつもありました。柔軟剤、お風呂の洗剤、洗濯槽用、漂白剤などなど。セールの度に買ったのでしょう。このままじゃ捨てられない…。私や姉・叔母で、各自欲しいモノを持ち帰ることにしました。いや、欲しいわけじゃないです。捨てられないから、使って減らすしかないのです。毎回、実家に行く時は大きなカバンを持って行くことにしました。娘たちが小さいころに使っていたプラコップや歯ブラシセットもありました。泊まりに来た時に使っていたものです。でも懐かしいとか言ってる場合じゃありません。即捨てます。他にもトイレマットやバスマットの類もたくさん発見。

鉄則:新しく買ったら、古いのは捨てる!

食器棚

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↑ほんの一部。まだ撮影する余裕があったころ。

お皿、茶碗、コップ、湯のみ、マグカップ、急須…。この類の片付けが一番ツラかった。「ここは旅館か?」と思うほど、湯のみに茶托、茶碗に汁椀、ついでに箸も、出てくる、出てくる。なぜ、急須がダンボール2箱分もあるのか? 値札シールが貼ったままの新品の陶器が奥に重なったまま眠っています。昭和のころ、酒屋さんでもらったノベルティのガラスのコップも箱に入ったまま発見。昭和レトロと企業モノが大好きな私でさえ、そそられない。ホコリを被ったガラスの器は食器棚の下半分を占拠。「子どものころ、このガラスの器でグレープフルーツに砂糖かけて食べたなぁー」とか思い出もあるけれど、もはや不用品です。花柄のカップ&ソーサー見て、「友だちがウチに来た時、これで紅茶出してくれたなぁ、角砂糖と一緒に」などセンチメンタルになってる場合でもありません。しかも、そういうのに限って欠けてるし。
陶器・磁器・漆器・ガラス、この食器類はどうするべきか? メルカリで売るか? でも送料分、高くなってしまうし、何より、撮影や梱包など手間がかかりすぎます。そこでまずは フリーマーケットで売ることにしました。実家のすぐ近くの公園で、毎年、春にフリーマーケットが開催されるのです。何度か出店したこともあります。まずは、ガラスの器やコップ類など夏物中心に売ってしまおうと。娘に手伝ってもらい、売るものを選び、洗って、値付けして、ダンボールに詰めていきます。ついでに、父親の残した新品衣類も(ちゃんと全部検品しました)、自宅の不用品も持って来て、紙袋も用意して、準備万端。しかし、コロナのため、春にフリーマーケットが開催されることはありませんでした…。

吊り戸棚・シンク下・引き出し・コンロ下

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↑キッチンで見つけた「昭和」。

キッチンの片付けは恐ろしい。全然進みません。「次はこの引き出し」、「今日はこの吊り戸棚の中」と1ヶ所ずつ、地道にやるしかありません。引き出しの中にはびっしりカトラリー類。懐かしのいちごスプーンはもちろん、多種多様のナイフ、スプーン、フォークがありました。旅館だけでなく、レストランもできそうです。
桐箱に入った漆器や茶器、皿などは一度開けたものの、そっと閉じてしまいました。価値が全く分からない! 売っていいものなのかさえ分からない! 結局、陶器・磁器などの多くは最後まで片付けられず、今も引越し先でダンボール入ったまま眠っています。同様にたくさんの鍋やフライパンも引越し先にそのまま持っていきました。実家ではもう、ほとんど料理をしません。鍋の適量がさっぱりわからず、不用品を選べなかったのです。

キッチンには消耗品もたくさんあります。ラップ、ビニール袋、スポンジ、使い捨てカトラリー類。ここらへんは欲しいモノを各自持ち帰りました。少し前まで、銀行などは粗品をたくさんくれたんですね。

鉄則:買ったら使え、ため込まない!

ここら辺ですでに夏。私は甲状腺の摘出手術を受けることになり、ひと月ほど、戦線離脱です。
この間、叔母がせっせと衣類の整理に当たります。

次回につづきます。





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