「密着! ネコの一週間 (吹替版)」を見ました

本作は、イギリスのとある村で、ペットの猫たちにGPS機能付きのカメラを取り付けて一週間の行動を探るという研究を追ったドキュメンタリーです。

興味深かったのは、研究対象の地域として「猫を多く飼っている地域」とこの村を選択できる情報があったということ。日本では、どこにどれくらい猫が飼われているか客観的に把握できる術は難しいのでないでしょうか。

さらに、地域ではお互いの猫たちが外にさんぽに繰り出すことを住民同士が許容しており、映像を見る限りでは、芝生が多く美しい町並みで、人と猫が暮らしている様子は幸せそのものでした。実際には、猫が苦手な人もいるのかもしれないし、糞尿のトラブルなどがあるかもしれません。そのあたり、この地域ではどのように対処されているのかがすごく知りたいな、と思いました。

日本の都市部では、猫は完全室内飼育というのが一般化していますが、地方にいくとまだまだ外にお散歩に行く猫も多いです。この映像の中にも、農家で飼われている猫たちは、ねずみをおっぱらう仕事を与えられ、その代わりにご飯と暖かい寝床を提供してもらっていました。
人と猫がお互いにウィンウィンの関係でした。

仕事があるということは、人にとってはもちろん猫にとってもきっと幸せなことです。猫にとっては本能である「狩り」を思う存分行いながら野生を保ち、うまく人間と共生していくことができていました。

7年ほど保護猫活動、それにまつわる啓蒙を行ってきた身としては、人と猫の関係、飼育方法には正解はないということです。地域や事情によってさまざまということを痛感します。それぞれの線引はじゃあどこなのか?と言われると難しいですが。

研究結果から、猫たちはそれぞれの縄張りを持ち、お互いに衝突を避けるように時間や徘徊経路を工夫していることがわかりました。あらためて、猫のパーソナルスペース(なわばり)について気を使うべきだと感じ…

この映像を見ていちばん感じたのは、あらためて盲目的な人間のエゴ的な「猫可愛がり」ではなく、猫の生態をよく知り、ストレスを与えない環境で管理し、猫の存在に敬意を示す関わり方が理想だなと思いました。

あの村に取材に行ってみたいなあ。

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