(詩)しおざい駅

ずっとあてもなく続く
海岸線をながめながら
しずかに鳴り響く
夜のしおざいを
聴いていました

いつまでも、いつまでも
夜行列車の窓にもたれながら
なんだかずっとひとりでも
こうしてなんとか
やっていけそうな
そんな気がしていました

ほんとうにひとりぼっち
だったというのに
目にいっぱいの涙を浮かべ
ほんとうにかなしくて
泣いていたというのに


さびしいのは
銀河も海も同じだと

そんな気がしていました

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