夜のひとかけら

この夜のひとかけら
ポケットに突っ込んだら
もう何処へでも行けるさ

そんな夜が俺にもあった
きみと生きた夜
きみと俺とが
生きていた、そんな夜が

この夜のひとかけら
ポケットに突っ込んで
ひとり切りのさびしき夜は
ポケットから取り出してみる

そしたら魔法みたいに
まるで空から瞬く星が
落ちて来たみたいに
凍えた俺の心
あたためてくれるだろ

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