(詩)夜空の星を見上げる時

幸あれかしと
たとえばきみに
俺の祈りが届かない夜

幸すら儚く消え失せ
人生は無情
きみの前には
絶望だけが覆い被さる
そんな夜にも

たとえばオリオン座の
三ツ星だとかさ
無数の夜空の星の中の
おんなじ星をおんなじ時間に
きみと俺とが見つめるような
そんな奇蹟みたいな瞬間があったなら
その一瞬だけでも

祈りは届く
俺からきみに、なんてね
そんな、わきゃないか


それでも俺は諦め切れずに
今夜も遠い宇宙の彼方の
夜空の星を見上げている

無数の宇宙の星の中の
たったひとつの
この星の上で

この星の何処かで生きている
今ひとりぼっちで
泣いているきみの瞳の中に

それでも微かに瞬いている
星をさがすみたいにさ

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