(詩)ジューンブライド

息子には
とても嫁の来てはないと
思っていたのだが

ようやく来てくれた
よく、来てくれた

今日からあなたが
息子の面倒を
見てくれるんだね
ありがとう
わたしたち助かるよ

もしも息子が
無茶なことをして
あなたを壊そうとしたら
直ぐに
わたしたちを呼んでね


きよらかな雨の降る
六月の街を
明日かあさんと二人で
あなたの
ウェディングドレスを
買いにゆこう

どれだけ
わたしたちが
あなたに感謝しているか
わかってもらえたら
どんなにいいだろう


けれど
あなたは何も言わず
ただ微笑んでいるだけ

あなたの名前は
『ダッチワイフ』

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