女性アスリートの引退後 その①

どんな選手にも必ず引退は訪れます。
時期や理由は様々ですが、現役が終わる日は必ず来るのです。

引退後の人生を考えることは決してネガティブな事ではないのですが
現役バリバリの選手に引退後を考えなさいというのはちょっと難しいのかもしれません。

とはいえ、昨今では「ディアルキャリア」ということで、現役中から引退後を見据えた教育や、選手自身にも意識改革がなされているようです。それは本当にすばらしいことだと思います。

さて、ここからは私のお話を・・・20年前現役バリバリだった頃、いずれは引退すると思ってはいましたが、それは「結婚」する時って思い込んでいました。

結婚を機に引退、その後の人生は旦那様に養ってもらう。
子供は30歳までに1人産んで~なんて、なんともお気楽な考えでした・・・(今思うと恥ずかしい)

高校から寮生活になり、いろいろ規則に縛られまくりだった。。だけどそれは仕方がないと競技にすべてを捧げてきた。だからこそ引退後は好きな人との幸せ時間を過ごしたい!!そう思っていました。

でも引退時と結婚がタイミング良く重なればいいけれど、そうじゃなかったら…例えば予期せぬ怪我で突然引退とか、ちょうどおひとり様で引退を迎えるとか・・・そうなった時の選択肢について私は一切何も考えていなかったし、引退後も人生はつづくと言う事について、誰も何も教えてはくれなかった・・・。

私は高卒で実業団に入り5年で引退。どちらかちうと予期せぬ引退、もっと続けられると思っていたが実力が伴わず・・・。当時お付き合いしていた方はいましたが同じ22歳同士だったので「結婚」という選択肢はなかった。かといって、スポーツ界に残りコーチやスタッフという選択肢もなく・・・(チームに残れる人って一握り)

当時の私は、“OLさんになりたい!”という夢を持っていました。なので職安に行き「事務希望」と言うと「ジムいいですね!経験者ですもんね」と言われた・・・ジム違い・・・笑

でもそう思われて当然、体は大きいし、履歴書「資格」欄は白紙、(選手をしていたことは資格ではない)もちろんアスリート生活で培ったものは自己PRとして記載したけど・・・

この時はじめて現実に直面した私…

「私ってなにもできないじゃーーん!」

今まですべてを費やしてきた競技人生ってこの先なんの役にも立たない!と痛感・・・。(もちろんそんなことはないけどw)

今日は一旦ここで終わりにしておきます。さて、女性アスリート引退後の行末は…?!



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