7月11日_熊

エロ漫画家になるつもりじゃなかった。でもわたしはエロを描くことにした。

自己紹介の続きです。

noteをはじめて13日目。
今後わたしがnoteでやっていきたいこと。それは、自分の漫画を発表していくこと。
どんな漫画を描きたいか。
それは、女の子のためのエロ漫画。男目線ではない、女の子のためにエロを描きたい。(もちろん男性にも読んでもらいたい)

女の子がキュンとなって熱くなって切なくてジーンときてピンクとロマンでいっぱいで、それでも現実的で身近などこにでもあるリアルな恋で

「恋っていいよね!」と呟きながらその夜はぐっすりと眠ってもらえるような漫画、ストーリーが描きたいのです。

前回の自己紹介でも書きましたが、世の中のエロというものは、
昔から男のためにあるものだと思うのです。
小さいころたまにテレビで観たエロは大抵、おじさんが好む作りになっていました。
女の子(と、言っても少女向けじゃないですよ、大人の女性向けです)
のためのエロは本当に少ない、とわたしは思うし、あったとしても
わたし的にはピンクとロマンとポルノに溢れているわけではないと思うのです。(わたしの好みの問題なのですが)

🌼

ところでみなさんはBL(ボーイズラブ)という漫画のジャンルはご存知かとは思いますが、TL(ティーンズラブ)はどうでしょう?
よっぽど漫画好きで漫画に詳しい方でないと、まだまだ知らない方も多いかと思います。

BLは「男と男」で恋をするものですよね。(性描写もあるものもあり)
で、TLは何かと申しますと、「男と女」が恋をするものです。

なんや、普通やないかーーーー!!

と、突っ込まれるかもしれませんが。


普通の少女漫画とTLとの違いとは何ぞや?


TLは少女漫画と違って、性描写があります。エロ漫画です。(少女漫画は朝チュンがお約束ですが、TLはそこんとこを詳しく描きます)
大抵、最後はHしてハッピーエンドです。
ハッピーエンド、絶対です。Hしたら幸せになれるのです。
で、あと以前少し流行った「レディースコミック」とはちょっと違うのです。レディースコミックは昔ながらの(古めの)少女漫画風の絵柄なのですが、TLの場合、ぱっと見は普通の少女漫画なのです。(あと、不倫は絶対NGです)

わたしはここ10年くらいの間、このTLというジャンルの漫画をたくさん描いてきました。
(BLのファンの方には以前「男と女でするなんて生々しくて嫌だ…」と言われたことがあります)

このTLというジャンルの歴史はBLよりも浅く、まだ15~20年くらいであると思います。
わたしがはじめてTL雑誌で仕事を始めたころは、まだ「TL」という言葉もなく、確か「H系」とか呼んでいたように記憶しています。

普通の少女漫画雑誌もあったし、デビューしたのはちょっと大人向けのお姉さん雑誌でしたが正統派少女漫画でした。
恋愛ものは何度も描いてきましたが、エロ、というかHなシーンなんかも
描いたことなんてなかったのです。


しかし、わたしはエロ漫画を描くことにした…。
なぜか?それは…

他に仕事がなかったからです…。

わたしはピンク映画を撮っていたという駆け出しの新人映画監督さんたちのことを思い出しました。

「10分に1回、濡れ場を出せばあとは何を撮っても良い。」

そのセオリーをエロ漫画に置き換えると、
30ページの読み切りの中に3~8ページ、Hなシーンを入れれば
あとは何を描いてもいいということ。

そうだ、わたしもエロ漫画を描こう!

エロ漫画で修業しよう!

とわたしは心を決めました。
売れない漫画家にとって、仕事は何がなんでも欲しいものです。

エロ漫画だろうが何だろうが、漫画を描いて原稿料がもらえて生活ができるのです。やるしかありません。

わたしはとても頑張りました。
他の雑誌からもお声がかかるようになりました。
全部受けました。描きまくりました。

単行本も3冊出してもらえました。
(その他の作品も電子書籍で販売してもらっています)

しかし…

ここ1年、わたしはTLを描いていません。

たくさん描きまくってはいたのですが、どうやらわたしのエロ漫画は…


「エロくない」


らしいのです。

エロ漫画なのに!なんということでしょう…

わたしとしては、おもしろく感動的にストーリーを描いたつもりです。Hシーンもちゃんと入れてあります。
全部本気で描きました。思い入れのある漫画ばかりです。

でも、わたしが満足しているだけであって、どうやらTLファンの方からは満足していただけなかったようなのです…。


また長くなってしまいました。ここまで読んでくださった方おられましたら、本当にありがとうございます。次回に続きます。





この記事が参加している募集

自己紹介

サポートしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。