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新しい学校のリーダーズから学ぶ・女の子が女の子のまま幸せになること

セーラー服に衝撃が走った


最近知ったグループ。
「新しい学校のリーダーズ」

曲がはじまったら、その歌声とダンスに衝撃。
一瞬に…きゅん…となった。
恋に落ちた。

この胸のときめきは
まさに、中2で恋したチェッカーズのフミヤ以来
(昭和世代ですので)

「オトナブルー」昭和の歌謡曲のような曲で
昭和世代の私にドンピシャな感じ。
それなのに「古い」感じはしないし
懐メロではないし、本当に全く、新しい。
彼女たちのパフォーマンスは本物だ!
とワクワクキュンキュンとしてしまいます。


女の子はかわいい


女の子はかわいいと思う。
いろいろな意味で、女の子であるだけで
十分かわいいと思う。

そういうことを言うと、
なんかいろんな意味にとらえられそうだけど、まあいい。

みんなきっと、女の子が好きだと思う。
そう言うと、おじさんが「イエス!」と叫んで
SNSで若い女の子のアカウントを片っ端から
巡って「かわいいですね(*^^*)」と返信しまくることを
ルーティーンにしている光景が目に浮かぶけど、
そういうことではなくて。

おじさんたちに消費されるのではなく、男のためではなく、
生きていく手段ではなく。

自分がありのままの女の子であることを堂々と全身で表現できること、
それがとんでもなく計り知れない可能性が秘められていること。
それを見せつけられた気がしてガーン!!となった。
(嬉しさの「ガーン」)

メガネの美少女、SUZUKA ちゃんの魅力は何だろう?

あるときネットで誰かが投稿していた文章に
「なるほど」と思った。

彼女の歌やダンス、発言もちょっとした動きも、
なんとなく「男子」のノリなのだと。

そういえば、姿はセーラー服で「女子」なのだけど、
女子っぽくない。
クラスに一人はいた「モテてた男子」っぽい。
小学生のときにモテてた男子とは、
勉強もできるしドッジボールも強いし
学級委員なんかもこなせちゃうし、
お楽しみ会では漫才を披露してクラスの爆笑を
かっさらう、お笑いのセンスも高め。


…ていうイメージ。


完璧じゃないしすべて正しいわけじゃないけど
誰もが好きになっちゃう男子。
そんな感じ。

彼女を見て「キュン」となったのは、
小学生の女子が人気者の男子に対しての「キュン」と
同じなのだろうか。


いや、違う。


「男子」のイメージだけど、
セーラー服がストンとハマる。
つまり女の子。
強くてたくましくておもしろい
彼女は女の子なのだ。



男装は必要なのか


話はそれるけど、宝塚歌劇団のことが
ふっと頭によぎった。
男役の役者さんは問答無用でカッコイイ。
「ちょっと古い」しぐさ…。ウインクしたり
投げキッスしたり(…は、しないか?)
こんなの、本物の男がやったらギャグになっちゃうよ!
でも、男を演じているのは女性。だからいい。
キャーキャー言ってハマっちゃうのもわかるなぁ。

現実にはこんな男いないよ!

という突っ込みは野暮だ。
だって現実にはいない、ファンタジーであるからして
あんなにも魅力的で人気があるのだから…。
(他にもきっと人気の理由はあるのだろうけど
詳しくはないのですみません)


でもね…

男装する必要ってなんなんだろう
って思った。

女性をときめかせたい、キュンとさせたい、
こんな人に抱かれたい!
と恋い焦がれる対象は
「男」でないといけないのかな。
女性のままじゃいけないのかな。

その劇団のコンセプトであったり
そもそも物語の筋であったり、と
理由はそりゃいくらでもあるんだけどさ。


男装しなくても、そのままの女の子の姿で
いい。
そのままの姿の女の子に恋したっていいのではないか。



私は長年女性向けの漫画を仕事として描いてきて、
その多くのジャンルは「恋愛もの」だった。

仕事をもらえる雑誌のコンセプトが
そうだから…なんだけど
長い間、ずーっと言われてきたことは
「カッコイイ男性を描いてください」
だった。


女性はカッコイイ男性(そしてお金持ち、御曹司とかだとなお好ましい)に
溺愛されて喜ぶ(はず)。

そういうことを編集者から説き伏せられるように
言われることが多かった。

でも、それってキメツケだ。

「女の子同士で恋する話」は
もちろんある。
「百合」というジャンルで。

私が仕事をもらっていた編集部では
いつでも「レズものはウケないんですよね~」と
言って却下される。

だったら「百合」系の雑誌で
描かせてもらえるように
私自身が頑張ればいいんだけど、
(私の実力不足で百合の仕事はもらえない)
そういうのもなんか違う…。

でも、わざわざ「百合」というジャンルに
振り分けなくても、
もっと自然に、女の子が恋するような女の子の話を
私は描きたいな、と思う。


私が思う「セーラー服は戦闘服」


私も数年前「セーラー服の女の子」の話を描いていた。
「セーラー服に、棘」というシリーズで
ただ「かわいい女の子を描こう」と思って
趣味で描き始めたもの。
(一応「百合マンガ」というカテゴリーにしている)

もちろん「新しい学校のリーダーズ」の存在も
まったく知らないころに描き始めた。
偶然かしら運命かしら(?)

「セーラー服に、棘」


「特に意味もオチもない3ページ漫画」
として力を抜いて描いていたんだけど、
そこには私なりの思惑もあって、
世間のジョーシキに従うなんてアホらしい!
ということを描いてスッキリできたらいいな
と思っていた。
(編集者がいうカッコイイ男性を描け!という指摘に疲れていたのだとも思う)

たとえばこのお話は気に入ってる。
常々「サプライズって暴力だな」と感じていたので、
最近描いた「妻がメンエステ嬢になりました。」でもちょこっと
サプライズのバカらしさを描いてる。
(サプライズ好きな人はごめんなさい。サプライズしたら
誰でも喜ぶだもんだろうと考えている人、ごめんなさい)





あとはこのお話もお気に入り。





女の子が女の子のことを好きになることは自然なことで、
もちろん同じくらい女性が男性を好きになることは
自然なことで、
年齢も性別も関係ない。
うんと歳が離れていても自然なこと。
(ただし、その関係が平等、対等、人として
尊敬しあっているかどうかが大事なところ)





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