あの頃の自分と今の自分。

どこか冷めたふりしたまま
諦めれず大人になってた
あいも変わらず生きる意味とやらを
探して歩いているよ

あのころとは違う空を見ているけど
何も変われなかったあの日の僕が
何も捨てられずにここにいる

22/Hakubi(一部抜粋)
https://www.youtube.com/watch?v=6MqNkv2l2VQ


 何かを必死で追い求めるこも昔は持っていたであろう何かへの情熱も気が付けば無くなっていた。なりたかった自分も分からないままにその場しのぎで毎日を生きていく。何かを成し遂げるとか何かを生み出すということなど一切することもない。
  10代の学生の頃は生きる意味を探しながらも何にでもなれそうな気がしていた。望めば叶うって盲目的に信じていた。頭のどこかでは望んでも叶うこともなければ触れることさえも難しいということを知りながら。

 学生の頃とは見る世界が変わってしまった。重ねた経験によるものもあるし知ったしまった現実や世間という自らでは変えられないものが変わってしまったこともある。
 ただ自分というもの自体が変わったのかといわれれば、変わっていないのかもしれないと思う。新しいことを学んだり体験したりして、自分の中の知識と経験に変えることを成長とよく言われる。知識を増やすこと、経験値を増やすこと、それらによって変わるのは何なのだろうか。大切に想っていたものは変わっていないし、好きなものも増えてはいるけれど減っていない。今も熱量に差はあれど、好きなままだ。


 自分の中に新しいことが増えていっても、現実が見えていないいつかの自分というものは変わっていない気がする。いつだって目の前にあるものしか見えていないし、その先を見ようともしていない。そして、何かを捨てることもしない。


 どうすればあの頃の自分とは違う自分になったといえるのかは分からない。けれど、どうにかして変わる必要もないように思う。変わらなくても自分は自分で、あなたはあなたでしかないから。

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