ネガティブのループ
自宅療養17日目。6:45起床。また同じ一日が始まる。前向きに、先につながるような内容の日にしたいと頭では思っているが、具体的な過ごし方が浮かばない。
観葉植物に水をやり、本を少し読む。『ベイルート961時間』(関口涼子)は全321の断章からなっている。ベイルートでの1カ月半の滞在で感じたことが雑多に書かれている。断章を貫くモチーフとして、現地で食べた料理を選んでいるが、決して料理本の類いではない。様々な人との交流によるワンショットのエピソードをパズルのように組み立てて読めば、ベイルートという土地や文化が立体的に立ち上がってくるかもしれない。少しづつ読んでいこう。
昼過ぎに3時間ほど寝てしまう。疲れることなど何もしてないのに。食費を抑えるために毎日食べているカップラーメンのせいだろうか。本来なら野菜や魚をメインにしたいが、普通に食材を揃えるだけでお金がかかってしまう。離婚してたいした貯金もなく、この身一つで少しづつ新しい生活を前に進めていた矢先に怪我をした。少しの貯金は生活費と入院代に消えてしまった。八方塞がりの中で何とか生きていかないといけない。仕事のできない自分が恨めしい。
未来のマイナスな事を想起することが多く、図書館で借りている『見ない、聞かない、反省しない』(大嶋信頼)を少し読む。
こんなメモが残った。不安の先取りに意味は無いことはわかるが、『未来に起こる可能性のあるマイナス要因に対しての対策』と『ただの心配』の区別がつかないケースが多い。まずはマイナスを想起したら『見ない!』を繰り返してみようと思う。その効果がどれだけあるかわからないが、時間だけはあるのだ、それが無駄になってもいいとする。
やはり一切の希望、可能性が見えない日々は辛い。ネガティブのループに襲われている。早く脱却しなければ。