見出し画像

ホモプルーティア

資本主義だけが残った の著者 ミラノヴッチの言葉で資本所得と労働所得ともに高いヒトのことであり、現代の資本主義下の特徴であるという。
まさしくそうであろう。
会社の取締役であり、自社株をふくめ株を多く持っているような人々である。

ここでいうなら特徴は、株であろう。

配当をもらうレベルならまだ今までもあった。
株の売り買いに伴う株値の変動幅の大きさ、株価全体の上昇。これは、誰が進めたのだといいたくなる。

また、やってる仕事と株価への配慮が実に一致しているのだ。
本人のみの実力でなく、株値を上げるため、上がりそうな企業に経営者として雇われる。
なぜ雇われることができるか。金融などの貧乏人には閉ざされたスキルを経験で得ることができたからであり、仲間内での仕事回しの習慣があるからだ。
その上、税金も安い。
自分にもまだチャンスがありそうだからとサラリーマンたちは、あまり皆文句を言わない。
しかし、実にクローズな仕組みであるともいえよう。
そもそも価値分配にどんな正義正当があるのか。
需要供給がその証だというのは、通じない。
どれだけ開かれた市場であなたたちは取引されているというのだ。多くの人々がそこに参加する何歩も前で門が閉ざされているのは何故だ。

こうしてはどうだろう。
個人においては、株の配当受け取りは従来通り認める。売買においては、個人における売買価格は時価と購買時価格の差の例えば3分の1を税で持ってゆくという規制をかける。

社内における統治は全社員による自主管理とする。

新しい資本主義、あるいは、新しい社会主義といえよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?