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その青さは、いつまでも、どこまでも。

プロフィールに「男性声優コンテンツが好き」と書いている割に、noteで全然声優の話をしていないので、今日はその記事を書きます。

私は10年くらい前まで、声優のファン界隈とは程遠い生活を送っていた。
友人との会話でだんだん声優さんの名前を覚えていったり、たまに見るアニメのエンドクレジットで「この人の名前よく見るなあ」「この声優さんのこの役はなんか好きだなあ」と思ったりすることはあったが、そこまで個人を深く知ろうと、活動を追いかけようとはしなかった。

初めまして、プロデューサーです

そんな私が声優さんに注目するきっかけになったのは、このnoteでお馴染み「アイドルマスターSideM」
厳密に言えば私が現在の推し声優さんの活動を追うことの直接的なきっかけはSideMではないけど、これを話せばかなり長くなるので割愛する。

mobage版のアイドルマスターSideM(2023年サービス終了)を2014年に始め、遊んでいくなかで私は秋山隼人の担当プロデューサーになった。

初めて私が出会ったレアリティRのアイドルだったことや、好きなギタリストと同じモデルのギターを持っているところに惹かれたのがきっかけだった。
彼のことを調べると、熱くてまっすぐで、感情がそのまま表情や言葉に出ちゃうところに気持ちが引っ張られていった。

やった!すっげー嬉しい!……泣いてなんかないってば!

mobage「アイドルマスターSideM」より、秋山隼人のライブ終了後テキスト

極めつけはこのテキスト。
アイマス界隈における「担当」の概念がよくわからなかった頃であったが、「担当」にするなら彼だ、とこのテキストを見た時に決めた。
しかし、そのままゲームを進めてプロデューサーに……とはいかず、ゲームのとっつきにくさからすぐ辞めてしまった。

初めましてなのに、初めましてじゃない

それから2年経った、2016年の夏ごろ
当時仲良くしていた友人がカラオケでSideMの曲を歌っていたことで興味を持ち、私はまた315プロダクションの門を叩いていた。
「そういえば、秋山隼人くんが好きだったな」
そう思い出して取得したカードを眺めていたら、自己紹介テキストの隣に見慣れないボタンがあることに気づく。
――そうか、ボイスが実装されたのか。
SideMから離れている間に「デレステ」で既にプロデューサーになっていた私にとっては、覚えのある経験だった。
好奇心に駆られ、ボイス再生ボタンに指が伸びる。が、すぐに止まった。
ほんの短い付き合いの中で、でも確かに形作られていた隼人の声のイメージが違っていたら、気持ちが離れてしまうかもしれない。そんな小さな戸惑いで、指先が少しだけ震えた。
望んでいた隼人の声を聞きたい、でも怖い。それでも意を決して深呼吸をし、ボイス再生ボタンをタップした。

元気溌剌で、まっすぐで、青くて、みずみずしい声だった。

こんなことを後出しで言っても信じられないかもしれないが、不思議と前から聞いていた隼人の声だ、とすぐに受け入れられた。
あどけなさの残る少年らしさは、本当に17歳の役者さんが声を当てているのかと言わんばかりに、青さとみずみずしさが感じられた。
そう、今でも覚えている。
前述の「泣いてなんかないってば!」のテキストにもボイスが実装されていた。少し涙交じりの声が想像以上に良すぎて、さらに隼人に親しみを感じられ、一層大好きになった。

それからはもう、SideMというコンテンツを楽しんでいる。
この隼人のボイスは千葉翔也さんという声優さんが、デビューして初めてオーディションに合格した役で、19歳の頃に苦心しながら隼人のボイス収録をしたことを、後から知った。

その「青さ」にふたたび出会う

~中略~
色々と嬉しいこと、悲しいこともあったが私は変わらず315プロダクションのプロデューサーをしつつ、さらには千葉翔也さんの活動を追っかけるほどにもなっていた。いわゆる「推し」と呼んでいるほどに。

あれは2023年12月。確かジャンプフェスタの頃だった。
仕事終わりにTwitter(現名称:X)のタイムラインで流れた、アニメ「アオのハコ」のティザーPV解禁のお知らせツイートが目に付いた。
少年ジャンプは10年前くらいから興味が遠のいてしまい、最近の連載についてもわからなかったが、少し前に千葉さんがこの作品の主人公・猪股大喜役に決まったと発表された時に調べてみたら「高校生たちの青春と恋を描いた作品」、という知識を得た。
昔からこの手の青春ストーリーに惹かれやすいので、推しの主演作ということもあり時間があったら見たいなあと思っていた作品だった。

この時解禁されたティザーPVで、千葉さんが演じる大喜の声を聴いたとき、秋山隼人のボイスを初めて聞いたときに等しいような感覚を覚えた。

元気溌剌で、まっすぐで、青くて、みずみずしい声。

千葉翔也さんの声ってなんでこんなに「青春」が似合うんだろうか……!ってくらいに、とてもキャラに合っていたように聞こえたのだ。作品についてほとんど何も知らない状態なのに(原作ファンの皆様には申し訳ない)
もちろん、隼人と大喜は別のキャラクターだ。全く同じにも聞こえなかったが、どこか近しいような気持と感動、いろんな感情がない交ぜになって泣きそうになってしまった。
「アニメがどんな出来でもコケても観よう!」と、この初報PVだけでも思わせられる楽しみも、久々だった。

そんな風に首を長くしながら楽しみにしていたアニメ「アオのハコ」が、明日(10/3)からついに放送が始まる。
びっくりするような大体的なプロモーションの力の入り用に若干ビビっているが、「ついにか~!」といった感じだ。

原作はまだ未読だが、敢えて触れていない。
最初はアニメで、恋に部活に頑張る登場人物たちのそれぞれの”青春”を見届けたいと思っているからだ。(あと原作読んでアニメへの理想を高くしたくないという思いも少しだけ、ある……)
千葉さんのみならず、上田麗奈さん演じる千夏先輩のお声にもとてもキュンキュンとしているので、明日から半年間(連続2クールアニメなのだ)、青くてみずみずしい物語や役者さんの演技が見られることが待ち遠しい。


いつまでも、青くまっすぐに。


千葉さんはまっすぐで明るく一生懸命な少年役以外にも、これまで様々な役柄を演じてきた。クールで表情の起伏が少ない役、かわいい後輩系の役、荒い口調の不器用な役、ミステリアスな役など……。
いろいろな演技や役柄が増えてきたが、デビューして10年といったタイミングで、初めて自力で得た役に近いような、まっすぐで、溌剌として、青くてみずみずしい演技で主演を務める。
なんて感慨深いことなんだ!と思って今こうしてキーボードを叩いている。
「アオのハコ」は間違いなく千葉さんのこれからの代表作のひとつになるだろうし、隼人や大喜以外にも青くてまっすぐ素直な演技を聞かせてくれるのだろうかと思うと、今後の役者としての可能性が楽しみで仕方がない。

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