地域に根差す~FC岐阜の例~
こんにちは!サッカー好きな料理研究家の、つちだあおです。
久々のnote投稿になりました。
今日は、FC岐阜の集客例について、記事を書きたいと思います。
東京ヴェルディサポの私が、なぜ『FC岐阜』のことを書くか??
私の経歴ですが、私は岐阜県出身であり、2012年まで岐阜に住んでいました。
離れてから以降、帰省するたびに、FC岐阜を取り巻く環境が変わってきていることを感じているからです。
前の記事にも書きましたが、私は1998年のフランスW杯でサッカーの虜になりました。
この年のオフに、隣の市のスーパーにて、当時所属していた、大岩剛選手、平野孝選手、望月重良選手のトークショーとサイン会をみたことをきっかけに、名古屋グランパスエイトを応援するようになりました。
そして、初めて観に行ったJリーグの試合が、現在のFC岐阜のホームスタジアムである、長良川競技場で行われた、『名古屋グランパスエイトVS清水エスパルス』の試合でした。
ちなみに、1993年~1999年の間、年に数回は名古屋グランパスの長良川ホーム開催というものがありました。
なので、岐阜県民が名古屋グランパスを応援するという構図が、表面上ではできていたと思います。(中身はわかりません。実際、私のような岐阜県民がいるということも事実であります。)
そして、2001年にFC岐阜発足、2008年にJリーグへと上がりました。
ちなみに、発足した年の全国高校サッカー選手権では、岐阜工業高校が全校準優勝という、快挙を成し遂げました。
Jリーグに上がってからは、集客面では苦戦し、選手の練習環境も劣悪だったという印象を受けています。
そこから、私は岐阜を離れました。
2013年以降、帰省をする度に、両親やかつて一緒に働いていた同僚、友達からこんな声を聞くようになりました。
『FC岐阜の選手がうちの会社に来てくれた』
『経営している、デイサービスに来てくれた』
『うちの子供が通っている保育園に選手が来てくれた』
『初めてFC岐阜の試合に行ってきたけど、おもしろかった』
本当に驚きました。
この発言をしてくれた方々(うちの両親含め)は、サッカーすら興味がなかった方々です。
サッカーに興味がなかった方々を集客に繋げ、リピーターにしたこと。
FC岐阜が地域に根差し、地元企業を巻き込み、活動をし続けてきたことで、FC岐阜が岐阜県民におって、身近な存在になったのだと思います。
そして、近隣チームの名古屋グランパスとの共存という点も無視できないと思います。
先に存在し、長良川開催という地盤を作ってくれたこと。
だから、名古屋グランパスも頑張れ。
残念ながら、FC岐阜の成績は低迷しており、降格の危機もあります。
そんな状況なのに、2019年の平均集客がJ2で11位の6281人(2019.9.8更新)という、数字です。
ヴェルディよりも多い!!!
そして、プレーオフ圏内にいる、横浜FC や水戸ホーリーホックよりも多い!!!
なので、強い=集客が多いとは、言えないと思います。
どれだけ、地域に根差し、行政やスポンサーを巻き込んで行けるか?
サッカーに興味のない顧客を集客に結び付けれるか?
J1に上がれば集客が伸びるという意見も時々見かけますが、強いから観に行くという顧客は離れやすい印象を持っています。
だって、負け始めたら暴言を吐いたり、来なくなるから。
人口減少、趣味の多様化が影響し、今後はサポーターどころか新規顧客をも取り込みにくい時代になってくると思います。
いかに地域に根付けるか?
いかに共存できるか(他チームや他競技と)?
キーワードになってくるのは、これらの部分なのかなと個人的には思っています。
それでは!
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