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ウィルス騒動が我々人類にもたらしたものとは(後編)


前編のサマリー
世の中は驚くほど変わってしまった。しかし、何が変わったのかを明確にできている人は少ない。
大衆という言葉が無くなってしまったのだ。不特定多数を相手にするビジネスにおいては、商品サービスの進化は上限(やりきった)に達した。
・3年で撤退するような短期ビジネスで世の中の流れに乗り続けるか?
・自ら世の中に流れを産み出すか?
どちらかを明確にしなければならない。
よくある勘違いとして、私は天才じゃないから世の中に流れを産み出すなんて無理無理。というものがある。そうではない。天才かどうか?は関係ないのだ。


自分の創りたいものをつくって世の中に届けるには?

①お客様の欲しい物をつくる
②自分の創りたい物をつくる
①ではなく②で商売をしたい!そう思った時に重要になるのが、その動機です。なぜそれを創ろうと思ったのか?
・商売だから
・お金欲しいから
という欲望は動機とは言い難い。それはエゴによる自己防衛機能です。
あなたがそれを世の中に産み出したい理由こそが大事なのです。

仕事は、「感じる」「考える」「実行する」の3つのパートに分けることができます。最初の2つは内的なもので、3つ目は外的なものです。
なぜなら、内的世界と外的世界の間に橋が架けられる瞬間だからです。無限の感情を感じ、無限の思考をすることができますが、実際には何も起こりません。しかし、あなたが主導権を握ったとき、何かが起こります。何かが始まるのです。

Charles Davies / Very clear idea

感じた事は何ですか?
あなたの内側の世界は、何を出現させようとしているのでしょうか?

まずは感じる事から始めるのです。考える事からではありません。
考える事から始めてしまうと、ライバルとのポジショニングや需要、適正価格について考え始めてしまいます。
そうではないのです。あなたが感じているアイデアは、世の中に無いものを出現させようとしているのです。

それは世の中にないものなので、ライバルとのポジショニングは考える必要がないのです。それは競争ではなく、価値の創出なのです。

そして、この感じた事から始める事は、自分が天才かどうか?は一切関係ない。
我々は誰でも、感じるものです。
我々は誰でも、こんな事あったら良いのにと感じるものです。
我々は誰でも、あるものは見えませんが無いものには敏感です。

ただ、感じる能力が著しく低下しているのです。
子供の頃は際限のない創造性を発揮できていました。大人になるにつれ、感じる能力が低下されてしまったのです。

内側の世界をインナーゲーム、外側の世界をアウターゲーム、と定義した時、アウターゲームに意識が向きすぎるとインナーゲームは閉じられていきます。

アウターゲームとは、自分に箔をつける行為と言い換えられます。
良い大学を卒業したという勲章
良い会社に所属しているという勲章
部長という地位を手に入れて行使できる権限が増えた
などなど
無論、そのような立派なキャリアを持つことを否定している訳ではありません。インナーゲームを無視して、アウターゲームでの勲章ばかりを獲得するようなバランスを欠いた人生に警鐘を鳴らしています。

実際に私もアウターゲームに溺れていました。
良い大学に入りたい、いや大学が全てじゃない(自己正当化)、そうだ資格を取ろう、どうせなら難関資格が良い、というように。

自分の内側にもともと備わっている力には目も向けず
外側にある獲得できる力にばかり意識が向いていたのです。

もともと備わっている力は、ポテンシャルとかオーソリティという言葉で表現できます。ポテンシャルは種のイメージ。秘められた力です。オーソリティは人生の著者であるという事。(オーソリティ≒オーサー)
この、人生の著者であるという感覚はとても大事です。
例えば、あなたは冷蔵庫の残りの材料で炒飯を作ろうと思いました。あなたには完成イメージがあり、それを感じて・考えて・実行しているのです。
同様に、漫画の最終回イメージはその漫画の作者だけが持っていると言えます。

では、ビジネスはどうでしょう?

ビジネスにおいても、何かを感じて・考えて・実行している筈です。
しかし、現代は情報が多すぎて、小さな何かを感じて育てていくよりも、手っ取り早く成功法則に乗せてショートカットしましょう。という風潮が強いように感じます。
成功法則やショートカット手法は外側の世界です。
そうではない。大事なことは内側の世界なのです。

ウィルス騒動前(とはいえ、失われた30年なんて言われているので昭和の時代にまで遡るでしょうが…。)であれば
内側の世界よりも、外側の世界を重視したほうが遥かに儲かったでしょう。
なんでそう思うか?よりも商品サービスを大量生産したほうが売れた時代です。

外側の世界での手法をコピーし続けた結果、人々は無機質で全部同じコピー人間のようになってしまった。

だからこそ、内側の世界を大事にしてほしいのです。


という訳で
ウィルス騒動が我々人類にもたらしたもの。でした。
非常に抽象的な話をしていますが、これはあえてそうしています。

なぜなら、ここで具体を語るという事は、その人の内側の世界への道を制限して、外側の世界へ意識を向ける事になってしまうからです。

この話を読んだ後、感じて・考えて・実行に移していく人が増えたら嬉しいです。自分自身のポテンシャルを抱きしめてほしいから。

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