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水や空気の流れには層流と乱流があるように組織を流れる情報も層流と乱流があると捉えたらどうなるか?

水の流れ・空気の流れに子供の頃から興味がありました。大学には進学しなかったのですが、大学に行っていたら流体力学を専攻していたでしょうね。特に飛行機とF1が好きで、wingの周りを流れる気流にうっとりします。雨の日などは水滴で気流が可視化されるので最高に興奮します。

さて、今日の課題提示
水や空気の流れには層流と乱流があるように、組織を流れる情報も層流と乱流があると捉えたらどうなるか?

組織の中に流れる情報、発信者からすれば受信者側がすんなり受け取って欲しい。完全同意でスルッと滑らかに物事が進んでほしい。と思っていませんか?これを層流のように情報が流れていると解釈します。
逆に、非難轟々・ハレーションを起こしながら情報が組織を巡っていく状態。これを乱流のように情報が流れていると解釈します。

このような前提で組織内を巡る情報を捉えると、ちょっと異なった視点が開けるのでは?というのが本日の課題提示です。


本題に入る前に、層流と乱流について説明しましょう。


飛行機においては、翼に沿って空気が流れることで機体は上へ押し上げられる揚力が発生します。これが鉄の塊が空を飛べる理由です。

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この揚力は、物体の相似比の二乗・流速の二乗・流体の密度に比例します。ざっくり理解するなら速度が重要だよ。って事です笑
飛行機落ちそうで怖い…という人は、速度と揚力発生について理解するとだいぶ心穏やかに搭乗できるのではないでしょうか?

こんな気流の流れですが、ちょっと困った現象が発生します。剥離と言うのですが、翼に沿って流れていた空気が翼から剥がれだす現象です。
こんな感じ↓↓↓

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翼に沿ってキレイに流れている空気の流れを層流と言います。翼に沿って流れずに、渦のようなものを後方に作りながら流れている空気の流れを乱流と言います。

乱流の度合いが酷くなると上記の図のように剥離が起きて、飛行機は揚力を失い失速(墜落)します。
ここだけ聞くと乱流って悪いものだ〜みたいに思われるかもしれませんが、そんな事ではありません。層流・乱流の発生原因はレイノルズ数というキーワードで検索していただければご理解いただけるかと。

レイノルズ数をざっくり説明すると、流れがゆっくりの時は層流・流れが速い時は乱流が起こる。という理解でOKです。

層流は低いレイノルズ数において発生し、そこでは粘性力が支配的であり、滑らかで安定した流れが特徴である。
乱流は高いレイノルズ数において発生し、そこでは慣性力が支配的であり、無秩序な渦や不安定な流れが特徴である。

良い・悪いではなく、ゆっくりな流れでは層流が発生し、速い流れでは乱流が起こる。という現象なのです。そのような自然界の流れとかたちです。

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上記のような凸凹を飛行機の翼の上面に見た事ある人も多いでしょう。これはボルテックスジェネレーターといって、乱流を意図的に作り出し気流を制御するものです。飛行機は速度が速いので、いかに乱流を味方につけるか?という事が重要になってきます。


ここから本題に戻ります。

水や空気の流れには層流と乱流があるように、組織を流れる情報も層流と乱流があると捉えたらどうなるか?

組織内を流れる情報の速度が低い→どういう情報でしょう?
組織内を流れる情報の速度が高い→どういう情報でしょう?

組織内を流れる情報で速度が高いもの…緊急度高い・重要度高い・トップダウン的・問題対処領域・量を追う経営(ノルマ)・マニュアル・などなど

このようなものが挙げられると思います。
そして、このような情報を組織の中に流そうとすると「乱流」が起こるという自然界の法則です。

ここで言う乱流とは、組織内での「無関心」「非難」「陰口」「ハレーション」などです。情報の後ろにくっついてこのような影響が起きます。このような乱流を悪いものだと思っていませんか?という問いをたてます。

良い・悪いではなく自然界の現象として起こるものなのです。水は高きから低きへ流れる。というのと一緒です。

よく経営者(上司)は部下(後輩)に対して圧力が出ちゃう。などと言いますが、私はちょっと違う分析をしていて、その人自身に圧があるのではなく情報の流し方が早すぎて乱流を起こしている。というように見えています。

その人自身にあるのは権威(尊敬)だけであって、権力(圧)は属人的なものではない。逆に、権力(圧)に取り憑かれて(操られて)いるのだ。という見立てですね。力(power)にドライブされているとも言います。


はい、という訳で層流と乱流でした。

最近、自然界の法則を見直してすべてをRe Designしたいな〜なんて思っています。形而上学に興味があって色々学習している状況です。

みなさんと色々議論できる事を楽しみにしています!
ではまた!

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