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ピクサー映画『リメンバー・ミー』が哲学的で面白かった

ディズニープラスで『リメンバー・ミー』を観ました。
この作品の哲学わかりやすかったので、語っていこうと思います。

ネタバレが含みますのでご注意ください。

リメンバーミーのざっくりとしたストーリー

主人公のミゲルは代々続く靴職人の家の子供。
ミゲルの家族たちは(ミゲルにとっての)ひいひいおじいちゃんが音楽で成功するという夢を叶えるために家族を捨てたことに起因して、音楽を演奏することや聞くことすら禁止しています。

しかしミゲルは音楽が好きで自分も音楽で成功したい、夢を叶えたいと思っています。
ミゲルは崇拝する音楽家の「何がなんでもチャンスを掴め」というような言葉を理念に行動します。

つまり、ミゲルの思想は「家族なんかよりも夢を叶えることの方が大切」というものです。

反対にミゲルの家族たちの思想は「なによりも家族を大切にすることが大切だ」というもの。

相反するこの状況をミゲルは一晩の冒険を通して乗り越えていくわけです。

最終的に彼らは夢を叶えるということも認め、家族も大切にするという結論をだし、物語は終わります。

リメンバー・ミーの哲学

さて、哲学には「アウフヘーベン」というものがあります。アウフヘーベンとはわかりやすくいうと「最初に論があり、次にその論に反対する論を出し、最終的二つの論を掛け合わせて1段階上の論にする」というものです。

お気づきかと思いますが、完全にミゲルやその家族の対立はアウフヘーベンそのものです。

どちらかの論を戦わせて、片方が勝つようなものはよく見ますが、アウフヘーベンまでしているディズニー・ピクサーはすごいですね。

次は『インサイドヘッド』を観てみようと思います。

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