怒られるより、怒りそのものが苦手

怒りは怖い。

私の場合は、大声だけでなく勢いよく流れる水道の水と食器どうしがぶつかってガタンガタンいう音がセットになっている。補修があるにせよ絶対どこかにガタがきている狭いマンション暮らしを25年以上している中で、誰かさんの怒声が狭い廊下を通って私の寝室まで聞こえる。今日もまたか。
何度これを経験したのだろう。ただ私の不甲斐なさで家族の怒りの一端を担っているのも事実。ドラ息子ですまない。

何十回も経て今日初めて、どうしたらこの家庭がみんな居心地良く生活できたかを考えた。
…分からない。分からないと書けば解決する訳では無いけれど、分からない。

話を戻す。食器が強く擦れてぶつかるあの高い音は苦手だ。うちの場合は怒りのこもった食器洗いの時に起きる。普段聞き馴染みないから起きにくい、つまり特殊だからこそ気分を悪くさせるものだと結び付けられる。もし他の場で同じ音が起きたら正直どこか遠くへ逃げたい。ちなみに、掃除機のあのデカい音も嫌いだ。元より全然物事に集中できない。

今書いたシチュエーションで調べてみたら、聴覚過敏というワードを見つけた。そしてどうやら、自閉症スペクトラムに繋がることもあるようだ。
以前適応障害の件で医者からそのような近い症状がある、と言われたと書いたが、もしかしたら本当にそっちなのかもしれない。親には「そんなわけでしょ」と一蹴されてそれこそキレそうになったが。

近々また精神科に行く。その時に私という人間について、ひとつ分かるのかもしれない。

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