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甲子園(ストーリー)

※全部フィクションです。

(夫婦がテレビを観て言う会話)
夫:慣れないなー。甲子園がドームでナイターなんて
妻:いいじゃないの。夜にやれて選手自身もやりやすいじゃない
夫:甲子園ってのはよ、炎天下の夏に、陽炎がぼやーっとある中で9回8-7とかから逆転するドラマも含めて酒を飲んで見るのが楽しいんだよ。で敗退したほうは土を掻き集めてさー、熱闘甲子園って名前あるくらいなんだから。これじゃ感動も薄まるよ
妻:2年前に話題になったでしょ。その年の甲子園、連日37℃の猛暑で、高校球児たちが4回から7回にかけて全員熱中症で搬送されたの。チアガールも5人くらい?しかも何人も後遺症出たから、高ベ連(※高校ベースボール連盟。高野連を文字ったオリジナル版)に訴訟で大問題になったの覚えてない?
夫:知ってるよ知ってる。でも時間ずらしゃ良いのに。朝方とか
妻:選手の負担が重いでしょう。はるばる遠くから来てて、1試合終わってまもなくして朝っぱらから試合やれる?あんた今の仕事朝7時からにしたら行ける?
夫:仕事とは別だろ!マメに日陰で水飲ませて休ませれば回復するだろ
妻:何よそれ。湿度も馬鹿みたいに高くて35℃以上続く気候で、エアコンなしにベンチで居続けられると思う?試合時間も長くなってマイナスが続くわよ
夫:高校野球は甲子園でやるからいいの!スポーツ興味ないからこの感動分かんねぇんだろな~
妻:何よそれ!あなただってね…

(ピンポーンとインターフォンの鳴る音)
夫:あー俺が頼んだやつ届いたっぽいな。出てくる
妻:はぁ…まったく人の話聞かないで…
夫:今荷物持ってきた人面白い格好してたわw初めて見た顔だった、男で髪ポニテールで結んでるくらい長いww
妻:笑うところどこにもないわよ
夫:顔的にはみなみかわみたいな顔してたし、坊主の方が似合うよ。アレは
妻:知らないけど悪口はいけないから
夫:いや、アドバイスだよアドバイス
妻:ねえその調子で会社でもやってるでしょ。周りから人がいなくなるよ
夫:そさんなこと言わねーって!うちの女の子がスポーツ詳しくなくたって「甲子園知らないのプププ」なんてやったらハラスメント認定されて追い出されるの分かってっから
妻:……そう
夫:そういや甲子園の話に戻るけど、慶郎(※慶応)の学生も長髪とかいたよな。時代だよなー暑苦しくねぇのか
妻:多様性であって良いことよ。坊主でなくては参加出来ないルールなんてないでしょ
夫:ないよ。暑くて大変だろうなって思うだけ
妻:そういえば今日午後出かけるんでしょ
夫:あっそうだいけね!そろそろ行くわ。じゃ(外へ出る)
妻:はぁ…ようやくゆっくりできるわ~

おわり

↓参考資料



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