研究の雑記 vol.3
■2010/02/13
・旭山動物園HPトップページ
「人を知らんと欲すれば、まず獣を知れ。
もしもこの世に動物がいなければ、私たちは自分をしる手がかりさえ
つかめなかっただろう」
by Gonges Louis Leclenc de Buffon
■2010/04/03
・赤嶺淳ブログ(2010/03/14)
「幅ひろい解釈が可能な「生物多様性」は、自然保護をうったえる際には、まったく便利なことばではあります。が、その一方で、野生生物を利用してきた人びとの生活をおびやかしかねない術語でもある、と実感しています」
・丸山真男『自己内対話 3冊のノートから』
「国際交流よりも国内交流を、国内交流よりも人格内交流を! 自己自身のなかで対話を持たぬものが、どうしてコミュニケーションによる進歩を信じられるか」
・池澤夏樹『カデナ』
「(略)あるときふっと諦めたようでありました。どこかまでは努力をするが、そのさきは決まったこととして受け入れる。幸子はこだわらない性格であり、私は己が妻を見ていて、諦めるというのは明らめる、明らかにするということであると悟りました」
■2010/04/05
道元「自己をはこびて、万法を修証するを迷いとす。万法すすみて、自己を修証するは悟りなり」
観察しようとすればするほど事態は歪む
■2010/04/08
・環境問題(月刊みんぱく 2001.8)
環境問題とは複雑で矛盾に満ちた人間性を読み解くことへの挑戦
・humansではなくhumanity(日高敏隆氏に触発されて)
自然と人間のあいだに一線を画すという認識ないしは価値観が今あるが、今後もそれでよいのか。もし変えるとしたらどんなものにすればよいのか。そもそも変えるべきものなのか。変えられるものなのか。
「持続可能性」を越えて「未来可能性」を考える。その時、主題になるのはhumanではなくhumanityである。humanityには活動、人間であることすべてが含まれる。humanityに着目するということはすなわち、現場を見るということ、人々の暮らす地域を見るということである。
・日高敏隆「文化代理本能論」
人間は文化を持つことによってかなり無理をしながらやってきたところがある
■2010/04/09
・野村直樹著『やさしいベイトソン』
ベイトソン:デカルト的二元論を越えた科学の全体像を提示した二十世紀最大の思想家
- できごと(事実)とその意味(価値)を融合した枠組み
- サイエンスとアートの境界を取り払う方法論
- 重要な基本原理として、私たちは相互作用・フィードバックをもとにして円環的連鎖の世界に生きている
「どんな思考過程が環境、生態系との関連に置いて破壊的でないか」(p.16)。"How to think"こそが重要である。
・フィールドで実感すること
問題意識を持ってフィールドワークに臨んでも、その問題意識は "分厚い日常性のなかにすっぽりと埋もれてしまっている" 町村敬志「開発主義の終焉か、新しい開発主義か」
■2010/04/13
井上ひさし「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」
■2010/06/03
源信『往生要集』
「風吹き、日曝し、雨灌ぎ、霜封じて、積むこと歳年あれば、色相変異し、つひに腐朽砕末して、塵土とあひ和しぬ」
■2010/06/08
デレク・ハートフィールド「文章を書くという作業は、とりもなおさず自分と自分を取り巻く事物との距離を確認することである。必要なものは感性ではなく、ものさしだ」
■2010/06/11
・ウィリアム・ブレイク「矛盾なきところに前進なし」
矛盾…学習Ⅱのダブルバインド
・シンクロ(同調/振動)して内発的に始まるものが変化である
・自分を変えようとすると相手も変わる
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