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詩のような・短歌のようなもの

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とても稀に、詩のような・短歌のようなものを書くことがあります。
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記事一覧

短歌のようなもの

プレーリードッグ 光浴び けぶる君の背 飛び石に   友の足裏 まどろみのなか 無題 訳もなく 魚類図鑑を はらはらと   奇々おどろし 生きる場はありて (2010年)

ワラビーとヒツジ

ワラビーとヒツジ ワラビー 気がつくと君は 短き前あしをこごめ すっくりと わたしを見つめていた 責めるでもなく 挑むでもなく ワラビー 1頭分の重さで ヒツジ はたと我にかえり 高らかにガルロンは鳴る ふかふかの藁が待つ 崖を覗き込まずにはいられない それゆえ 1頭分の重さは愛しい ワラビーに会って (2011年)

100円エスプレッソのお店

「100円エスプレッソのお店」 雲ひとつない 濃く 明るい夜だから 寒さもスパイスとなる よい夜だから 散歩することにいたします ローマに行きたいと思いました (2011年)

本棚を眺める

「本棚を眺める」 旅の足跡のようであり 車窓のようであり 古い洋服箪笥のようである しょうのうの匂いか トウガラシか 図書館のキリリとした佇まいも好もしいが 誰かの ひとさおの本棚は なお おもしろい (2011年)

うまい朝

淡々  淡々 朝が近づいている 小さな家の 小さな部屋で  小さなウミカワが目を覚まそうとしている 遮光カーテンの隙間から ブルーグレーの陽の光がこぼれている ウミカワはまだ まどろみの中にいる けれどもう すぐそこに  ウミカワを揺るがす ある刹那がせまっていることを 承知している 身を固くする 一日を始められるのだろうか うすぼんやりとした でも間違いなくそこにいる 形はさだかでなく また重さも変化する 「不安」 と呼ぶにはあまりに生き物じみた それをウミカワは モ