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「コラムの手前のざっとした文」或いは「小説未満」

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「私」を題材とした創作です。
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2023年2月の記事一覧

締切のはなし

締切のはなし

守れなかった締切の向こうにあるのは、無の世界である。

無の世界は怖い。

だから何があってもその期日だけは守らなければならない。
しかし、あろうことか、時にその締日を伸ばしてしまうことがある。この時点で締切は守られていないが、日にちを伸ばした瞬間に開放感が生まれる。
まさに金を借りて喜んでいる博打野郎状態、もっと悪く言えば、馬鹿の無双状態である。
借りた時間なのに、もらった気になっている。

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