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花眺め花に学んで生きていく 花活かすのは日本の心 おはようございます。最近岩波新書の『花を旅する』と言う本を読みました。著者は栗田勇氏です。その中に「私たちは花の中に生きている」という一節があります。花が生活の中に溶け込んでいるということです。日本人が桜を好きな理由も、ここから来るのではないかと思います。その本を読んで感じたことを、短歌にしました。
花の声聞くのはいつも夢の中 白い花びら舞いつつ歌う
児等の声階下に響き手をとどむ在宅勤務に倦むゆふぐれを 不可思議の力小櫛に宿るとふ母の形見のなほ色褪せず せめぎ合ふ芒とセイタカアワダチソウ秋の果たての堤の際を 時雨する夜の明け窓に陽の入りて初冠雪のアルプス仰ぐ 真白なるアルプス望む集落に空穂の生家は静か佇む チクタクとこの音空穂先生は聞きけむオエの振子時計よ 縁側に坐して踏石に足を置き眼を閉じ瞼に夕の陽を受く ※七首目は禁じ手の動詞を4つ入れてみました。