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なんとなくつまらない毎日を楽しくする手帳

日々のタスクやスケジュール管理のためではなくて、心の安定を保つための、自分の機嫌を取るための手帳をつくっている。

ずぼらなわたしなので細かいルールは設けていないけれど、ともかく、あとで見返したときに明るい気持ちになることを意識している。

たとえばウィークリーページには、その日嬉しかったこと、たのしかったこと、目標に向けて行動できたことなんかを書き込む。

「〇〇がおいしかった」「いいお天気だった」みたいな、ほんの些細なことしか思い浮かばない日もままあるけれど、

逆に言うと、どんなに冴えない一日でも、注意深く観察してみればひとつふたつくらいは明るいニュースが見つかる。

大なり小なり明るいニュースばかりをピックアップして、その蓄積を眺めてみれば、自分の人生もそう悪くないかもなあと思えてくる。

変わり映えしないように思えても、日々何かしらに心を動かし、少しずつでも着実に進んでいることに気づく。

それでもやっぱりどうしようもないような日は「××だったけど、ま、そんな日もあるね」などと自分への慰めを書いたりもする。

マンスリーページには、一日のざっくりしたできごとを書き込む。

なんでもない毎日も、書き方ひとつで少し見え方が変わってくる。

たとえば家で映画を観た日は「映画鑑賞会」、お鍋を食べた日は「鍋パーティー」という具合に、少々大袈裟に書くとなんだかたのしげだ。

気分に合わせてかわいいシールやカラーペンで彩るのもたのしい。

大したイベントがなくても、なんだかんだ充実していたなあ、という気分になる。

フリーページには、わくわくするような夢や願望を書き出したり、心に残った文章を模写したり、お気に入りの写真や記事をコラージュしたり、ひたすら自由に自分の好きを詰め込んでいく。

たのしい思い出や好きなものばかりで構成された手帳は眺めているだけで心が躍る。

SNSなんかを眺めていると、なんでもかんでもが羨ましく見えて、自分を見失ってしまうことが多々あるけれど、そんなとき、手帳は自分を取り戻すための指針にもなる。

そんな感じで、手帳のメリットはたくさんある。

だけど、わたしが最近気づいたいちばんのメリットは、手帳をつくる作業自体がたのしいということだ。ただただたのしい。

手のひら大の小さな手帳にちまちまと文字やイラストを書き込んだり、バランスを考えながらシールや何かしらをペタペタと切り貼りする作業は思いのほかたのしくて時間を忘れてしまう。

遠い昔、シール帳やプリクラ帳作りに夢中になった感覚とよく似ている。

いくら可愛くデコろうが、だれに見せるわけでもない。ただただ自己満足のためだけの、無駄といえば無駄な作業だ。

自分でもどうしてこんなことに夢中になっているのか、どうしてこんなにたのしいのか意味がわからない。

でも、それこそが純粋なたのしさという感じもしている。

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