見出し画像

花樹に憑くこゑ

骨を鳴らして四月は淡い火をもらふ
眩み聞こえる暦の遺児へ沸く花が
恍雨ほら、踵は芽ばえなくて熱い
遠く木を燃やして映絵が歌ふ
血はあばら満たして花樹に憑くこゑの
春は鳥らに銀の水域、胸をひらく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?