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私のスマホ写真で振り返る今年のイベント体験 2023 【5月-その3】

[トップ画像]高円寺にはこういう不思議な雑貨屋さんがあります。

🔷Total Feedback

2023年5月28日 Total Feedback
@高円寺HIGH

🔴シューゲイザーというジャンル
高円寺HIGHは、私が今年から行き始めたライブハウスです。毎月最終日曜日に、Total Feedbackというライブイベントを開催しています。よくは知らなかったのですが、ロックの指向性に「シューゲイザー/ドリームポップ」というのがあるそうで、そのジャンルのバンドが集うイベント、ということのようです。

※「シューゲイザー」調べてみました
90年代初頭に巻き起こった、ジーザス・アンド・メリー・チェインを源流とするムーブメントのこと。「Shoe靴+Gazer見る人」という言葉のとおり、下を向きながら轟音ギターを掻き鳴らすUKロック一部分の総称。幾重にも重なったフィードバック・ノイズの荒波の中にある繊細なメロディや、深いエコーとリヴァーブのかかったヴォーカルなど、浮遊感溢れるエンジニアリングも特徴のひとつで、「メランコリック」「憂鬱」という内省的な言葉がキーワードになっていた。90年代の日本でもフォロワー的なバンドが数多く出現した。その後ニルヴァーナなどのUSグランジ・シーンが台頭して、次第に勢力が衰えていく。ムーブメントとしては非常に短命であったものの、現在活躍するエレクトロニカ系のアーティストなどがその影響を公言している。

TOWER RECORDS ONLINE「シューゲイザーっていんたいなんなのよ!?」を要約


🔴当日の出演

一か月くらい前、チケットをネットで購入したものの、知っているバンドは一つもありませんでした。というのも、高円寺の小さいライブハウスに行ってみたかっただけで、特定のバンドが目当てではなかったからです。

申し込みの時と当日会場受付でドリンク代を払う際に、「お目当てのバンドは?」と訊かれるので困ります。複数のバンドが出演するイベントでは、同じように受付で訊かれます。この質問は、実は演者の売り上げの配分率を決めるものではないかと想像していますが、確かなことはわかりません。

知っている曲がある方が楽しめると、これまでのライブ経験から学びました。それで、ネットで予習をすることにしました。意外なことに、YouTubeにはそれぞれの動画が上がっていました。各々が自由に動画をアップロードできるため、インターネットが重要な作品発表のツールになっているようです。一番好みだったshitakuchüの何曲かのMVを数週間繰り返し聴いてから、当日を迎えました。出演者は以下のバンドでした。

🔵出演 2023年5月28日 Total Feedback
     @高円寺HIGH
Happy Ever After
Night Glory
shitakuchü
UTERO(夢際りん)
tip top nap

整理番号が20番という、通常のライブではあり得ない若い番号でした。といっても、入場列に40人くらいしかいないので、これもメジャーなライブではあり得ないことです。
小さいフロアに入り、最前列左側の柵に取り付きました。後でわかったことですが、シューゲイザーでは、最前列の特にスピーカー前は大爆音なのでした。

一組ずつについての感想が私のTwitterに残っていましたので引用します。

🔸shitakuchü

2023年5月28日 Total Feedback@高円寺HIGH
shitakuchüのセットリスト(曲目)

まず、予習していったshitakuchü(したくちゅう)。こういうローカルなハウスでは、グッズ販売(通称物販)でミュージシャンと直接話せるのも楽しみの一つです。物販をミュージシャン自身がテーブルを並べてやっているのです。
森の中でブラウン管のテレビが映っているMVの感想等を、ボーカルの人と話しました。追いかけたいバンドですが、関西が拠点のようです。

生歌を聴き、物販で少しお話しした。真面目に歌う方だと思ったら、今日は緊張してらしたとのこと。「ステージから見えてました。左端にいましたよね」と言われた。見られているのはちょっと恥ずかしい。
ステージの足元に手書きのセトリがあった。終わり際に「下さい」と言い損ねたことを伝えたら、印刷したのを頂けた。

当日の私のTwitter

🔸Night Glory

2023年5月28日 Total Feedback@高円寺HIGH
買ったNight GloryのCD

響きがきれい。車でCD聴きながらの帰り道。こんなに優しい繊細な歌声だったのかと。 最前ベース側PAの前だと、爆音で楽しいけど、ボーカル霞んでしまうね。皆が前に行かないのはそのせい? ギターがキレがあり爽快でした。愛知県岡崎が拠点とのこと(終演後ギターの人の話)

🔸UTERO

2023年5月28日 Total Feedback@高円寺HIGH
UTERO

ステージ上で一人で、自らPCでシーケンス操作して歌っていた。独特の存在感で、不思議なオーラがある人だった。
あとで調べてみると、アイドル・グループyumegiwa last girlの”夢際りん”としても活動している人で、ネット上で活動してるトラック・メーカー。元看護師、現在はITエンジニアで、作詞作曲編曲の他、映像制作やグッズ販売もセルフプロデュースしているとのこと。毎回終演後の会場で、有料のチェキ会をやっていることを後に知った。今年本格的に活動開始したとのことで、最初の頃のステージに立ち会えたようだった。

🔸Happy Ever After

買ったCD
Happy Ever After 海辺の条件

線が弱いボーカルなんだけど、きれい。これがシューゲイザー・ドリームポップのボーカルなのでしょうね。機材転換の様子を見ていて、ボーカルの子の性格が良くて、みんなに好かれている様子が垣間見えました。

腹えぐるドラマー。気持ち揺さぶるギタリスト。ベーシストも上手い。分厚い音にボーカルが載る贅沢。
爆音だったのでボーカルを聴きたくて音源購入。帰りに物販前でてっきりハウスの人と思い声掛けたら、ボーカルの人でしたゴメンナサイ。ステージでは大きく見えました。

当日の私のTwitter
2023年5月28日 Total Feedback@高円寺HIGH
🄫Happy Ever AfterのTwitterより

🔸Total Feedback

楽しかった。今回、初めて覗いてみた。5組4時間超のステージ圧巻でした。 シューゲイザー、ドリームポップも初めて知りました。 生活圏に高円寺HIGHがあるのはすごくラッキーなことなのかも。また行きます。出演者、会場スタッフの皆さまに感謝。

当日の私のTwitter

それぞれが一生懸命だったし、演奏に味があり、技術的にも高いものを持っていると感じました。
こんな人たちが小さいハウスにたくさんいるのならば、メジャーなミュージシャンだけでなく、小さいハウスを回ってみてもいいのかもしれない。ミュージシャンではなく、ライブハウスを追いかけるのもいいのかもしれない、と思うようになりました。自分が好きなものは、ぜったいに自分で聴き分けられると思うから。


🔸新しい体験をしたい

ここ数年、感染拡大下ではありましたが、予防対策をしてたくさんの映画を見たり、図書館から大量の本を借りて読んだり、ミュージシャンのライブをたくさん見に行きました。それは、新しい体験をしたいという思いによるものでした。

音楽についていえば、今まで出会って私の中に響き続けている歌があります。まさに私の中のアンセムと言えるものです。ただ、過去の歌だけを聴き続けてはいたくない。新たに出会う音楽が好きになって、未来の私の定番になる、そんなミュージシャンが今どこかにいるはずです。それを探したい。だから意識して、新しい体験を広げていくようにしています。

そして、感じることだけが、私だけの唯一無二のものだと思います。これだけは誰にも奪えず、誰も代わりはできず、誰にも与えてもらうことができないものです。だから、生きていることを確かめるためにも、私は感じ続けたいと思っています。感じることで、自分の生を思う存分生き尽くしたいのです。


文・写真:©青海 陽2023(転載画像を除く)

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読んでいただき、ありがとうございます!☺ かつての私のように途方に暮れている難病や心筋梗塞の人の道しるべになればと、書き始めました。 始めたら、闘病記のほかにも書きたいことがたくさん生まれてきました。 「マガジン」から入ると、テーマ別に読めます(ぜんぶ無料です)🍀