人生を通してアナタに伝えたいこと。

友達も恋人も趣味もない誰ともコミュニケーションが出来ないという虚しいまま10代を終えようとしていた僕。

そんな中たまたま友達に誘われて入った音楽の専門学校。

ここで言う友達ってのは中学までは病んでいなかったのでその時の友達です。

中学卒業してからは本当に誰とも喋れず、毎日爆死したいと思いながら日常を過ごしていました。

高校も途中で辞めたし、バイトでも毎日怒られてばっかりで誰にも相談出来ない。本当に頭がどうにかなりそう、というかどうにかなっていたと思います。

いや、布団に頭突っ込んで奇声上げてたんでどうにかなってましたね。

ですが、そんな状況を見かねたのか友達が連絡をくれて誘ってくれました。

その子とは中学時代にバンドを組んでいて僕はドラムをやっていたので音楽の専門学校に誘ってくれたのでした。

僕の方もドラムなら昔やっていたし、もしかしたら熱中出来るようになるのではないかという期待と周りからも認められるのではないかという承認欲求がくすぐられて入学を決めました。

しかし、現実は甘くはなかったです。
ドラムに熱が入るなんてことはなかったし、もちろん認められるなんてこともなかったです。

てか下手くそだったので、ガチ無視もされたこともありました。

たまたま授業で使うものが足りなかったので貸して欲しいと、勇気をメタメタ振り絞って声を掛けた言葉でしたが・・・

まぁ専門学校に来る人達なんで経験があるのは当たり前なんですよね。

そこからはもう地獄でした。

誰とも喋れない、ドラムは下手くそ、ドラムの講師は滅茶苦茶に鬼。

バイトでどやされて、そのお金払って行ってる学校でもどやさるて、頼れる人もいないってマジで今考えても良く頑張ったなぁー。って思います。

でも、その鬼講師のおかげでこんな自分では嫌だし、上手くなりたいって思えたのかもしれません。

不幸中の幸い?友達も当然出来なかったので休憩中居場所がなかったので休み時間は逃げ込むように練習室でドラムの練習が出来ました(笑)

そんなこんなでドラムも2年通ったころにはそれなりに叩けるようになりました。

でも楽しかったっていう記憶は一切なかったですけど。

しかし、学校を出てからも自分のドラムが好きにはなれなかったし、上手いとは思えませんでした。

やっぱり僕は何やっても駄目なのかなぁー。2年もずっと練習してたのにこんなもんかよー。って感じてました。

しかし、ふと内なる自分が声を掛けるんですよ。『お前このままでいいのかよ?高校も中途半端、勉強も運動も出来ない。コミュニケーションもろくにとれないし、仕事も出来ない。いいの?本当にそのままで?』って

良いわけねぇーだろ!でもどうしろって言うんだよ!って葛藤してました。

そんである時覚悟を決めました。

“自分のドラムを自分自身が認められるまでは死ぬまでやろう”

途中で仕事が出来なくてホームレスになってでもいいからやろうと決めました。

それからは学校を出てから更にドラムを練習しました。泣きながらやりました。

こんなことやって報われるのかよ?本当に僕みたいなやつが上手くなれんのかよ?そもそも自分自身が認められるってどこよ?とか疑心暗鬼が続きながら。

しばらくそんなことをやって1年くらい経った時にその時は訪れました。

プロのミュージシャンが演奏する曲をスピーカーで流してそれと一緒に自分のドラムも叩いて録音して聞き返してどこを改善したらいいのか?って試行錯誤する練習を繰り返していたときでした。

『えっ?なんか違和感がない。』って思ったんです。

プロの演奏と合わすとどうしても自分の荒い部分が気になっていたんですが、不思議とその時気にならなかったんです。

そんで自分のドラムもずっと聞くのが苦痛だったのになんかその時はもっと聞いていたいって思えたんです。

そしたらなんか急に体の力が抜けて、終わったなーーー。って思ったんです。

自分自身のドラムが好きになる

これが出来た時にメッサ解き放たれた感覚になりました。あぁもう死ぬまでやらなくていい。ホームレスにならなくていいって(笑)

そこからは今まで自分にはどうせなにやっても出来ないんだよ。っていう心の中で声を発していた自分がいなくなりました。

そしてここからようやく少しずつ人生が転がり始めるようになります。

by jun