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変わる必要はない

男女の関係が終わる時、どちらか一方だけが悪いなんてことはない。
そうだと思った。

だから恋が終わった時は自分を責めたし、変わらなくてはと自分を追い込んだ。

友達とご飯に行った。「類は友を呼ぶっていうでしょ、私が恋愛でうまくいかないのは自分が成長してないからだと思う」とペラペラと語った。
友達は「無理に変わらなくていいよ。そのままでいいと思ってくれる人が必ずいるよ」と言ってくれた。

映画「エイス・グレード」を観た。主人公の中学生の女の子は内気な性格で、本人は変わりたいから努力する。なりたい自分になるために、行動する。だけどそれが全然うまくいかない。行動してもなかなか理想には近づけない。好きな男の子がいて、自分と彼は正反対だから、無理して嘘もつく。物語はクライマックスに入る。女の子のお父さんが親として、ありのままの自分を見れば、怖いことはなくなるということを伝える。映画で最も素晴らしいシーンだった。

「自己肯定感」この言葉の違和感たるもの。私は多分低い。それに悩んで、自己肯定感のある人の考えを真似たり、自分を好きになる努力をした。でも自己肯定感のある自分になりたい変わりたいって気持ちがあったら、もうその時点でありのままの自分ではないのでは?自己肯定感上げるには自分を好きにならなくちゃ。あれ?でもなんで自分を好きになる必要があるんだろう。

誰かの意見じゃなくて、答えは自分の中にある。あ、違うな。答えもないのか。自分のことを嫌いな自分も自分だし、自己肯定感がないのも自分だ。多分それでいいと思う。無理して好きにならなくていい、変わる必要もない。そんな自分がいて、その自分を好きになってくれる人が現れたらめちゃめちゃラッキー。それぐらいのスタンスでいこう。そう思うと自分は楽になる。

私に必要なのは、変わることじゃなくて、自分を知ること。これが嫌いとかこれが好きとか。何にときめくか、何してる時が幸せか。それらを全部理解したうえで、ようやくありのままの私でいられる。あと、私は私だから、何者にもなれないってことを知っておく。

自己肯定感なんて、他人が創り出したもの。そんなものに縛られてたまるか。

ありのままの私を知る、自分探しの旅は始まったばかりである(ダダーン)

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