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【短編小説】転がる石(仮題)

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36歳の崖っぷちボクサー井ノ坂は、休養のため訪れた故郷でスマホを落とす。 拾い主に電話が繋がり安堵する井ノ坂に、スマホの向こうの少年は、奇妙なことを語り始める──。 ※原題:「A…
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「A rolling stone gathers no moss」完結(あとがきのようなもの)

3月から連載してきた「A rolling stone gathers no moss」が無事完結しました。 読んでくださ…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 最終話「nine」

 決戦当日は、3月にも関わらず各地で夏日が予報された。  井ノ坂は、ジャージの下にじわり汗…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第8話「eight」

 試合が決まってひと月が経った頃、井ノ坂の拳は快音を響かせていた。会長が次々に構えるミッ…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第7話「seven」

 「再戦って...もう一度戦えるってことですか?」  『そうだ...向こうの陣営が強く希望しと…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第6話「six」

 スマホ画面の向こうから差し込んでくる目が眩むような光。頭上にはギラギラした夏の太陽が浮…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第5話「five」

 翌日も井ノ坂は公園に向かった。  雪は止んでいたが、相変わらずの曇り空だ。  降り積もっ…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第4話「four」

 スマホ画面に映る少年は、目を丸くした。『なにこれ...テレビ?』と言いながら、涙と鼻水を日焼けした腕で拭う。  ティッシュで拭け、と思いつつ、井ノ坂は他人事に思えなかった。   少年は、幼い頃の井ノ坂そのものだった。首まわりが伸びたTシャツにも見覚えがある。小学校高学年の時によく着ていたものだ。  子どもの頃の動画を見ているようにも思えるが、井ノ坂が手を振ると、少年も手を振り返してきた。  極めつけは、背後に見える滑り台だ。井ノ坂のいる公園にも同じものがある。ただし、

【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第3話「three」

 「今なんて言った?」  『だからぁ、どうして俺の名前がわかったの?』  電話の向こうの…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第2話「two」

 ポケットに入れていたはずのスマホ。一体いつどこで落としたのか。もしかすると公園のベンチ…

青草
1年前
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【短編小説】A rolling stone gathers no moss 第1話「one」

 ワンツー。ワンツー。ワンツーフック、そこからアッパー...  井ノ坂の目には、少年がシャド…

青草
1年前
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