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梅干し作りに鎌倉へ。街歩きとおすすめのお店、そして

季節の手仕事といえば、味噌作り、フルーツシロップ作り、梅酒作りと色々やってきたが、梅干し作りはなんとなく未知でやってこなかった。

彼が和歌山県出身ということもあり、梅干しに愛着があったから、私も知らず知らず梅干し好きになっており、作りたい気持ちも高まっていたところ。

私の好きな料理家さん、「今井真実」さんの梅干し作りワークショップのお知らせを目にし、申し込むことにした。しかも場所は鎌倉。ついでに観光なんかもしたりして、わくわくしながら申し込みのメールを送った。

私は過去2回ほど鎌倉へ行ったことがあったが、彼は初めて。少し鼻を高くしながら小町通りや鶴岡八幡宮を紹介した。


その日はとても暑く、鶴岡八幡宮へ向かう道の緑がキラキラと光っていてとても綺麗だった。

鶴岡八幡宮の池の蓮の葉っぱももりもりで、緑が濃かった。

ここは私の好きなスポット。ベンチに座りながら蓮と鳩を眺めながらぼんやりするのがピッタリだ。カメに餌をやっている人がいて和んだ。

また、珍しい白の鳩が。詳しい人が、この辺で保護しているんだよと教えてくれた。まさに鎌倉の銘菓「鳩サブレー」の鳩ではないか。

彼とは一旦ここで解散。私は全身汗びっしょりになりながらワークショップの会場へ。(その間彼は江ノ電に乗って、海沿いを満喫したらしい)

場所は「アピスとドライブ」さん。閑静な住宅街の中に佇む、黒いかっこいい建物。中に入ると、センスのいいセレクト雑貨や食品が並んでおり、奥にテーブルが並んでいた。喫茶も行っているらしい。

一度今井さんにはお会いしたことがあったので、ドキドキしていたら、顔を見た瞬間「あ!」と笑顔になり、「来てくれてありがとうございます!」と声をかけてくれた。とても嬉しい。

机にはごろっと大きく、いい香りのする少し黄色、ピンクがかった梅が。
今井さんはよく梅が可愛いと色々な場所に書いているが、その気持ちがよくわかった。

今回は少量の梅をジップロックを使って漬ける簡単な方法を教えてもらった。梅をコロコロしているうちに一瞬で終わり、呆気に取られる。

そして、記載の塩分濃度を守れば永久的に保存できるということも驚きだった。すごいな梅干し‥!
今井さんの梅干しの作り方はサイトにもまとめられているので、気になる方はぜひ。

ワークショップ終了後、アイスコーヒーをいただいた。グラスに刺さっていたのはガラスのストロー。おしゃれだな〜と思って、飲んでみるとなんだか美味しくて口当たりがいい。思わず購入して、自宅で愛用している。

ワークショップのお土産に、鎌倉の「doyoubi」さんとコラボした梅干しマフィンをいただいた。どんなお味か、食べるのが楽しみ。

帰り際、鎌倉のおすすめスポットなどの話で盛り上がった。とても楽しかったなあ。大人になると自分から学びに行くことが少なくなるので、こういった興味のあることにはどんどん挑戦していきたい。


ワークショップが終わり、江ノ電で向かったのは長谷。
ご飯屋さんで彼と待ち合わせした。鎌倉初体験の彼には、まずはしらす丼でしょうということで「定食屋しゃもじ」さんへ。

私は上海鮮丼、彼は釜揚げしらす丼、セットのアジフライはシェアをして、追加で生しらすをトッピングした。

しらすと海鮮の大きさ!そして輝き!
丼よりもお刺身定食派だったけど、この丼は胸がときめいた。

そしてアジフライ!揚げたてのあつあつサクサクの衣をかじると、ふわっとした鯵の身が。からしとお醤油、レモンをかけて食べればもう最高!

お刺身の分厚さと、鮮度に驚きっぱなし。そして、このお店オリジナルの青唐醤油麹をつけながら食べるとよりおいしさが引き立つ。

大満足のランチでした。ここからは長谷をお散歩しながらお買い物。

最初に向かったのは「なみまちベーグル」

海に向かう小さな路地(というより民家への抜け道みたいな)を進むと、古民家カフェなどたくさん。そのうちの一つ、なみまちベーグルさんは素材にこだわった美味しいベーグルを販売しているお店。14時ごろだったので、残りのベーグルは2種類でした。プレーンと胡桃クランベリーチーズを購入。

その後、やちむんを取り扱う「ヤッチとムーン」へ。


沖縄のやちむん通りにあるお店のようですが、鎌倉にも店舗があるみたい。気になっていたから嬉しい!一通り器を見て、とりあえず今日は見るだけ‥と名残惜しい気持ちを抱えながらお店を後に。

そして次に向かったのは、生麩のお店「麩帆」。
私は京生麩が大好きで、居酒屋ではいつも生麩田楽を頼むのですが、スーパーではなかなか売っていないので、ウキウキしながら向かった。

ふまんじゅうの看板はあるけど、お店はどこ‥と探していると、窓口スタイルの販売だったようで、無事人気の“ふまんじゅう”と”生麩セット”を購入。


初めてふまんじゅうを買ったけど、水饅頭のようなつるんとした生地の中に上品な甘さのこし餡が‥!

また購入したいと思う美味しさ。

そしてその夜は生麩パーティをしたのですが、こちらももちっとした食感がとても美味しい。

田楽も揚げて塩でも、お刺身でも、きな粉黒蜜でも。

その後、北鎌倉へ移動し有名な明月院へ紫陽花を見に。平日なのに多くの人で賑わっていた。

紫陽花は誕生花で、1番好きな花だったので色々な場所へ見にいったけど、さすがの明月院。あたり一面の紫陽花は圧巻だった。

紫陽花は小さな花の集まり。


遠くから見るのもいいけど、じっと近くに寄って観察するのもかわいい。

たくさん歩き回って、暑くてヘトヘトだったので近くの喫茶で休むことに。

行ったのは「喫茶ミンカ」
だいぶ前からブックマークしていたお店だったので、来ることができて嬉しい。

細い路地を抜けた先に、植物に囲まれてしんと佇むお店。店員さんのこだわりの詰まったひとつひとつの家具。

彼は自家製ジンジャーエールの辛口とプリンを。私は水出しコーヒーとチーズケーキを。

ジンジャーエール、シロップを瓶で買いたいくらいおいしかった…。


プリンは少し固め食感、チーズケーキはテリーヌのような濃厚さ。

心地のいい空間に疲れが溶けていくよう。

ミンカさんでゆっくりしたのち、鎌倉をあとにしました。



翌日は実はお誕生日でした。
私たちは普通に仕事、夜ご飯だけ近くのイタリアンへご飯を食べにいく約束をして。

仕事が終わり、準備をしていると彼が
少し早めに家を出るから
とのこと。

不思議に思い、家を出て向かったのは徒歩圏内のお気に入りの公園。駅から家に帰る途中にあり、小さな池と季節ごとに咲くきれいな花をいつも眺めて帰っていた。

今は私の大好きな紫陽花が咲いている。
何度も立ち寄って写真を撮っていた。

その紫陽花が1番見える場所で、プロポーズをしてくれた。

花束ではなく、今そこに咲いている花を見て。
手紙ではなく、声で。

今年の紫陽花はより一層特別なものに。
婚約指輪はいらなかったので、記念に2人で選んだ紫陽花のピアスをもらった。


これから大切な日につけて、この日を思い出したいと思う。

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