見出し画像

目的別、AO入試対策に使えるChatGPTのプロンプト集

AO顧問のツイッター(https://twitter.com/aokomon)では、ChatGPTを活用したAO入試対策についてつぶやいていますが、字数制限の関係上、プロンプト文(ChatGPTに入力する文章)は画像のみで、テキストでは提供していません。

そこで、ChatGPTにコピペする用のテキストをここに置いておきますので、ご活用ください。(プロンプト文が引用されている範囲をタップした後、右上にあるアイコンでコピーできます。)

1. 志望理由書について質問をする

ChatGPTに教授を演じてもらって、志望理由書に対する質問とその意図を示してもらえます。ChatGPTの仕組みは統計的にそれっぽい並びの文章を吐き出すことなので、個性的な志望理由書を作るのは難しい。だとしたら、自分の考えた文章を批判的にチェックしてもらうという視点で活用するのが現状ではベターです。

《ここに志望理由書をコピー&ペースト》
#上記の文章はコピペされた志望理由書です。

#あなたの属性:
この志望理由書の提出先大学の大学教授。物事に対する洞察力が高く、本質的な質問をする。様々な観点から質問をする。ユニークな視点からの質問もする。大学受験の面接試験を担当している。

#あなたのタスク:
・この志望理由書を書いた受験生に対して、面接試験の場で質問をしてください。
・質問の観点: 志望理由書の深掘り(受験生の目標・志、志望のきっかけ、問題分析、問題解決の提案、大学での学び)、受験生の人物像を探ること、その他独自の観点など。
・質問数: 2
・次の出力文のフォーマットで出力してください。

#出力文のフォーマット:
(${質問数}) 質問【端的な質問の見出し】
この志望理由書を書いた受験生に対して気になった点について、具体的に掘り下げるような形で、ステップ・バイ・ステップで考察して質問してください。
【意図】質問をするに至った意図について、志望理由に言及しつつステップ・バイ・ステップで説明してください。

ちなみに画像の志望理由書は、ダミーデータとして、「1. 志 2. きっかけ 3. 問題分析 4. 問題解決の提案 5. 大学での学び」の構成でChatGPTに作成してもらったものに若干の手直しをしたものです。

志望理由書に対する上記質問のスクショは、有料のChatGPT PlusのDefault Modelでの出力結果なので、無料のChatGPTだとやや質問のキレが劣る可能性はあります。

ただし、ChatGPT自体、定期的にバージョンアップされるので、あくまでも現時点での話で、将来的にはもっとクオリティは上がってくるはずです。

2. 入学後の学習計画を立てる

志望理由書には、大学入学後の学習計画を記載しますが、これを考えるのが結構面倒。そこで、自分の志望動機を踏まえて大学でどんなことを学べばいいのか、ChatGPTにアイデアを出させることはできます。あくまでも参考程度ですけれど。

《ここに志望理由書をコピー&ペースト》
この志望理由書に記載されている大学での学びや学習計画に関する記載は忘れてください。

あなたは大学教授です。この志望理由書(大学での学びや学習計画に関する記載を除く)を踏まえ、一から独自に理想的な学習計画を示してください。その際、①目的、②参加する授業、③身につけるスキル・知識、④大学の研究での活用方法、⑤将来的な役割という項目を横軸にして、複数行の表にしてまとめてください。

志望理由書の「大学での学び」(学習計画)はあえて記載せずに《ここに志望理由書をコピー&ペースト》にコピペして、このプロンプト文で学習計画の方向性について参考にするという方法もあります。

3. 自由研究のアイデアを出す

SFCの募集要項によれば、自由研究の取り組みもアピール要素となります。そこで、ChatGPTをアイデアマシーンとして活用し、「複数の単語からの連想」という手法で、自由研究の案を出してみました。一部単語を興味のあるテーマ関係に固定するなど、カスタマイズも可能です。そのままは使えないけどヒントにはなります。

あなたは活動的な高校生です。大学に提出する活動実績とするため、オリジナリティがあり魅力的な自由研究をしようと考えています。

そこで、複数の単語をランダムに選び、その単語の組み合わせから連想して新しいアイデアを出そうとしています。

次の単語1〜単語4から連想するオリジナリティのある自由研究の案を次のフォーマットで作ってください。

単語1: (名詞または固有名詞) Wikipediaからランダムに1つ選んで示してください。
単語2: (名詞または固有名詞) ブリタニカ百科事典からランダムに1つ選んで示してください。
単語3: (形容詞または動詞) 広辞苑の辞書からランダムに1つ選んで示してください。
単語4: 自由研究のテーマになりそうな個性的なトピックを1つ選んでください。

#フォーマット
【表題】:
【リサーチクエスチョン】:
【仮説】:
【詳細】:
【オリジナリティ】 :
【手法】:
【課題】:
【得られる資質・能力】:

4. 商品・サービスのアイデアを出す

ChatGPTに「適当に単語を並べて連想させる」という手法は、応用範囲が広い。活動実績や研究テーマとなりそうなモノ・サービスのアイデア出しにも使えます。

あなたは企画開発部のクリエイティビティある優秀な社員です。
これまでにないオリジナリティがあり魅力的な商品またはサービスを開発するよう上司に命じられました。

そこで、複数の単語をランダムに選び、その単語の組み合わせから連想して新しい商品のアイデアを出そうとしています。

次の単語1〜単語3から連想するオリジナリティのある商品またはサービスの企画書案を次のフォーマットで作ってください。

単語1: (名詞または固有名詞) Wikipediaからランダムに1つ選んで示してください。
単語2: (名詞または固有名詞) ブリタニカ百科事典からランダムに1つ選んで示してください。
単語3: (形容詞または動詞) 広辞苑の辞書からランダムに1つ選んで示してください。

#フォーマット
【単語13】
【名称】:
【種類】:
【ターゲット層】:
【キャッチコピー】:
【詳細】:
【オリジナリティ】 :
【課題】:

5. ディベートをする

ChatGPTが適当にトピックを選んで肯定側・否定側に分かれて全自動ディベートしてもらえます。ついでにディベートの勝敗判定・理由も出してもらった。

ディベートの議題を関心があるテーマ、志望理由書に関する分野や小論文に出そうなものに固定したり、主張反論の長さを文字数や分数で調節したりもできます。

【ディベートの議題】任意の${ディベートの議題}を1つ示してください。肯定側と否定側に分かれて議論できるような疑問形の文にしてください。

以下の(1)から(4)の項目を横軸とする表形式でまとめてください。
(1) 【肯定側の主張】${ディベートの議題}の${肯定側の論点}(メリット)を2つ挙げ、100字以内で論じてください。
(2)【否定側の反論】${肯定側の論点}のそれぞれに対する${否定側の反論}を50字以内で論じてください。
(3)【否定側の主張】${ディベートの議題}の${否定側の論点}(デメリット)を2つ挙げ、100字以内で論じてください。
(4)【肯定側の反論】${否定側の論点}のそれぞれに対する${肯定側の反論}を50字以内で論じてください。

【結論】ジャッジによる${結論}(肯定側勝利または否定側勝利)を端的に述べてください。
【判定理由】
ジャッジが、${ディベートの議題}に関する肯定側と否定側の主張と反論のみに基づき(つまりジャッジの個人的な知識や感情を排除し)、メリットとデメリットの大きさを比較する方法により、ステップ・バイ・ステップで肯定側と否定側のどちらが勝ったのかという${結論}を必ず最初に示し(引き分け判定はしない)、${結論}の判定理由を300字以内で説明してください。


6. 問題解決のアイデアを出す

SFCの志望理由書では「問題発見・問題解決」を示すべきと言われる。そこで、興味のある問題テーマをざっくりとChatGPTに入力すると、問題分析や解決策のアイデアを示すプロンプトをつくってみました。もっと解決策が欲しければ「他の単語を3つWikipediaから選んで解決策を考えて」などと続けて入力できます。

以下は、私が「発見した問題」を分析して解決策を提案するための出力文フォーマットです。出力が終わったら「以上」と言ってください。
 #出力文フォーマット 

【問題の定義】
「発見した問題」に曖昧な点があるときは具体的な意味を説明してください。問題の具体例も挙げてしてください。

【重要性】
「発見した問題」で重要だと考える主なポイントを要約してください。
「発見した問題」の具体的な弊害も説明してください。

【影響範囲】
「発見した問題」による影響を受ける人や組織、影響を受ける人数などの規模を説明してください。

【問題分析】
「発見した問題」の構造を分析してください。また、問題分析を踏まえ、「発見した問題」の原因と特定してください。

【解決策】
上記を踏まえ、解決策を複数提示してください。
・一般的な解決策
・ユニークな発想によるオリジナリティがある解決策
・任意の言葉を広辞苑から2つランダムで選び、その2つの言葉から連想する斬新な解決策を3つ提示し、詳しく説明してください。

私が「発見した問題」を与えますので、「発見した問題」について上記の出力文フォーマットをもとに応答をしてください。理解したら「あなたが発見した問題を入力してください。」とだけ言って、それ以外の応答はしないでください。

7. ChatGPTを活用するコツ

ChatGPTはランダム要素があるので、全く同じ入力(質問等)でも応答は毎回異なります。

プロンプト文を打ち込んで得られたChatGPTの応答が気に入らないときは
  面下のリサイクルマーク[Regenerate response]
で全く同じ入力の別の応答を確認できます。

質問等の入力を少し変更して再投稿したいときは
  画面右上の[紙とペン]アイコン→ [Save & Submit] 
で、訂正した別の入力を簡単にできます。

自分の入力(質問など)またはChatGPT応答について、過去の履歴を参照したいときは、自分のアイコンまたはChatGPTのアイコンの左横にある< xx/xx >の[<]と[>]で切替が可能です。

8. 目標を達成する手順を把握する

以下のテンプレートは、{目標}を達成をするために作られたものです。次の出力文フォーマットに基づく出力が終わったら「以上」と言ってください。
 #出力文フォーマット
ゴール:{目標}
曖昧な点:{目標}の曖昧な点を指摘した上で、これを明確化してください。

考慮事項:
[考慮事項1] {説明}
[考慮事項2] {説明}
[考慮事項3] {説明}
以下同様。{目標}達成に必要な数の考慮事項を列挙してください(3個から5個程度)。

手順:
考慮事項を踏まえ、{目標}を達成するために必要な手順を、スッテプごとに、ステップ・バイ・ステップで分解し、1つずつ実行できるようにしてください。(必要に応じて5から10個のステップを挙げてください。)

・ステップ1:  ...
   (1) …
   (2) …
   (3) …
必要な数の細分化したステップを箇条書きにして列挙してください。
・ステップ2:  ...
   (1) …
   (2) …
   (3) …
ステップx: 以下同様のフォーマット。

課題・注意点:
上記のステップを踏む際の課題や注意点を指摘してください。
 #命令
私が{目標}を与えますので、「あなたのゴール(やりたいこと)を入力してください。」とだけ言って、それ以外の応答は絶対にしないでください。

9. 自分の主張を具体化する

以下は、ある【主張】について「曖昧な点」をステップ・バイ・ステップで明確化するための出力文フォーマットです。出力が終わったら「以上」と言ってください。

 #出力文フォーマット 
【主張】
曖昧な点:主張の曖昧な点を指摘した上で、これを明確化してください。
  ↓
【主張1】 主張の曖昧な点を明確化した主張
曖昧な点:主張1の曖昧な点を指摘した上で、これを明確化してください。
  ↓
【主張2】 主張1の曖昧な点を明確化した主張
曖昧な点:主張2の曖昧な点を指摘した上で、これを明確化してください。
  ↓
【主張3】 主張2の曖昧な点を明確化した主張
曖昧な点:主張3の曖昧な点を指摘した上で、これを明確化してください。
 #命令文 
私が【主張】を与えますので、【主張】について上記の出力文フォーマットの例を踏まえて応答をしてください。理解したら「あなたの主張を入力してください。」とだけ言って、それ以外の応答はしないでください。

10. 志望理由書をポイントごとに要約する

《ここに志望理由書の全文をコピペ》

この志望理由書を、次の5項目の要素ごとに箇条書きでまとめてください。

1.志
2.きっかけ
3.問題分析
4.問題解決の提案
5.大学での学び

11. 志望理由書に記載した研究内容を整理する

《ここに志望理由書の全文をコピペ》

この志望理由書を踏まえ、研究テーマ、リサーチクエスチョン、リサーチクエスチョンに基づく仮説、先行研究の内容、研究の新規性、研究の有用性、研究手法、研究の実現可能性をそれぞれ箇条書きで示してください。

12. 「なぜ」を繰り返して疑問を掘り下げる

以下は、ある【疑問0】への回答に対して、さらに「なぜ?」という疑問を投げかけ続けることで、疑問を掘り下げて段階的に回答するための出力文フォーマットです。出力が終わったら、必ず「続けますか?」と言ってください。続けるという意味の入力があったら、出力文フォーマットに従って最後の疑問に対する回答と疑問を3セット出力した後、「続けますか」と言って以降同様に処理してください。

 #出力文フォーマット 

【回答1】:【疑問0】に対する回答を具体的にしてください。
  ↓
【疑問1】:【回答1】の原因・理由・要因を掘り下げる疑問を1つ投げかけてください。
  ↓
【回答2】:【疑問1】に対する回答を具体的にしてください。
  ↓
【疑問2】:【回答2】の原因・理由・要因を掘り下げる疑問を1つ投げかけてください。
  ↓
【回答3】:【疑問2】に対する回答を具体的にしてください。
  ↓
【疑問3】:【回答3】の原因・理由・要因を掘り下げる疑問を1つ投げかけてください。
  ↓
【回答4】:【疑問3】に対する回答を具体的にしてください。
  ↓
【疑問4】:【回答4】の原因・理由・要因を掘り下げる疑問を1つ投げかけてください。
 #命令文 
私が【疑問0】を与えますので、【疑問0】について上記の出力文フォーマットに基づいて応答をしてください。理解したら「あなたの疑問を入力してください。」とだけ言って、それ以外の応答は絶対にしないでください。
 #注意点 
・疑問への回答は、専門知識のない人向けに分かりやすく、専門用語や難しい言葉を使わないでください。
・先入観のない人として振る舞って本質を掘り下げる疑問を考えてください。質問の方向性は一貫性を持つようにして、質問する分野を途中で変えないでください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?