見出し画像

「日本」のブランドマネージャーという存在

最近、自分の中で考えていることを言語化しながら書いてみます。今回は「日本」のブランドマネージャーという存在についてです。


ブランドマネージャーとは

ブランドには、ブランドマネージャーという役割があります。ブランドの事業責任を担う存在で、ブランドの体験設計、感情設計も含まれます。

例えば、お世話になっているハーゲンダッツさんを例に取ってみます。ハーゲンダッツのブランド体験をイメージすると、ハーゲンダッツを手に取る特別感、コンビニのオリジナルのスプーン、スプーンを入れた時のあの硬さや徐々に溶けていく感じ、口に入れた時の幸福感が想起されます。

その裏には徹底的に品質にこだわった原料、季節にあった製品開発、CMやLINE等のプロモーション、店舗営業、、、大きく括るとマーケティングになるわけですが、僕ら消費者にとって当たり前になりつつあるハーゲンダッツのブランド体験は、並々ならぬ努力と積み重ねがあって成り立っています。


JAPAN HOUSEという側面

自分はこのブランドマネージャーを広く捉えて、「日本」という国のブランドマネージャーという存在が必要なんじゃないかと思うようになりました。

日本デザインセンターの原研哉さんが、外務省のJAPAN HOUSEで行っているのはまさにそうですよね。JAPAN HOUSEという場を通じて、原さんが考える日本のブランディングを行っています。日本のローカルや文化と、世界に三拠点にあるJAPAN HOUSEを繋げ、日本の新しい側面を映し出している。

このコンセプトムービー、2分ほどと短いので、よければ是非見てください。軽やかなテンポで、何度も見てしまっています。


現代の魯山人になるべきだよ

この「日本」のブランドマネージャーというのは、何人いてもいいと思うんです。これがすべてであると規定するものではない。訪日体験に特化した役割だったり、日本におけるアートの文脈など、色んな側面があっていい。日本という国を一つのブランドに見立て、俯瞰的に取り組んでいくことが大切なんじゃないかと。それは空港という入り口から出口まで設計するような。

以前、書道家の武田双雲さんから「優くんは、現代の魯山人になるべきだよ。色んな分野プロフェッショナルとつながって、つなげて、これから日本を形作る役割」と言ってくれました。最初聞いた時は「??」だったのですが、その意味が少しつながって来ました。

ここ8年で、日本の各分野のプロフェッショナルの方との繋がりが増えてきました。どうそういった方々を有機的に繋げ、期待を超える日本での体験を作るか?どう選ばれる国にしていくか?は自分の大きな役割だと思っています。


最後に

ちょうど今日、これから瀬戸内に行ってきます。ガンツウという船に乗って、日本の未来について真剣に語り合う会議に参加してきます。

この会議での自分の期待は、「日本」のブランドマネージャーという存在を自分の中で明確にすること。どういったフレームで捉えて、どういう要素が必要なのか?伸びしろはなにか?について深めていきたいと思っています。

そのプロセスの中で、日本、MATCHAや自分自身の新しい戦略が見えてくる気がしています。また続編をどこかで書いてみます。


日本とブランドに関する関連記事



最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。