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編集者は地方創生にどう関われるか? - 三豊市で働くMATCHA社員 溝端直毅さん

MATCHAには色んな方が働いています。一人ひとりが個性的で、かつ強烈。そのうちの一人が、2019年から三豊市役所に出向した溝端さんです。

今回はそんな溝端さん(以下、溝さん)に、なんでMATCHAを選んでくれたのか?今やっている仕事、今後の展望について聞きました。


三豊市役所に出向しているMATCHA社員

2020年4月から産業政策課に所属

ー 簡単に自己紹介をお願いします!

MATCHAの編集者・ライターを務めている溝端直毅と申します。

1984年神奈川県生まれの千葉県育ち。大学は外国語大学でロシア語を学びました。その後、国際協力に関する専門誌『国際開発ジャーナル』の編集者を経て、2017年にMATCHAに入社しました。2019年4月からは、香川県の三豊市役所に出向し、地域の観光振興の仕事をしています。

プロフィールはnoteにまとめているので、よければこちらもご参照ください。

地方創生 × 編集者というキャリア

三豊にある溜池。観光地ではない所にもきれいな風景が広がっている。

ー ありがとうございます。MATCHAに入った理由を教えてください。 

2つ理由があります。

1つは、前職では国際協力の仕事に携わっていましたが、日本と同様、都市の一極集中が進む開発途上国を見て、「地方創生は世界の課題だ」と思いました。それなら、自分で、日本国内でまず地方創生に取り組み、そのノウハウを世界に伝えていく方が、自分が社会の役に立てるのではないか、と思いました。

2つめは、自分は自然が好きなので、かねてから田舎暮らしをしたいと思っていました。将来的な地方移住を見据えつつ、自分のバッグラウンドである国際&編集・ライティングの力を生かせる仕事として、MATCHAを選びました。また、MATCHAで地方移住に役立つネットワークやスキルを得られればと思いました。

 

直感で三豊行きを決めた

2019年、出向したての1枚 MATCHAが新たに始める滞在型発信の話

ー 溝さんが三豊に1日で意思決定した背景はなんですか?

四国には一度も行ったことがありませんでしたが、(現代アートが好きなこともあり)香川県はかねてから「瀬戸内国際芸術祭の地」として注目していました。 

また、諸事情が重なり、その時、東京にいる必要があまりなくなったのですが、このタイミングにこうした話が来たのは、ある種の「運命の流れ」「縁」だと感じました。

また、自分は、迷った時は直観的に「こっちの方が楽しそう」と思った方を選ぶことにしています。なので「ここは、飛び込んでみるべきだ」と思いました。

 三豊での取り組みについては、以下をご覧ください。

 

自治体と事業者を有機的につなげる

何かを考えている

ー 三豊での活動を聞きたいです。印象的だったエピソードはなんですか?

2019年は、主に観光客向けの情報発信に取り組みました。

しかし、新型コロナウイルスが感染拡大してからは、観光情報を発信しづらい雰囲気が広がるようになりました。こうした中で、自分がどうすれば地域の役に立てるだろうかと考えましたが、その際に気づいたことがあります。

自治体や国が実施している観光振興策や補助制度というのは、意外と地域の事業者は知りません。ここを埋めるのが、自分の役割ではないか、と感じました。また、地方創生というのは、民間が金を稼ぐことによって、地域に稼げる雇用を生み出していくことが一番重要だと思っています。

そのため、現在は、事業者を支援する活動を自分の中軸に据えています。具体的には、事業者向けのメーリングリストを作り支援情報を発信するほか、事業者の相談対応に全力で取り組んでいます。 

ただ、2022年は再び瀬戸内国際芸術祭があることもあり、改めてMATCHAを通じて三豊市と香川県の魅力をどんどん発信していきたいと思っています。なので、ぜひMATCHAの溝端(Mizzochi)記事にご注目ください(笑)


溝さんの得意技

事業者ととともに事業改善の打ち合わせ@父母ヶ浜ポート

三豊に来て、溝さん自身が他の人より得意だなと思ったことは?逆に苦手だなと思うことはなんでしょう?

自分は、文章を書く仕事は天職だと思っています。三豊市にはすばらしい写真を撮る人は多くいますが、文章を書く人はあまりいないので、ここは自分が地域に貢献できる点だと思っています。いい記事が書けた時と、いい写真が撮れた時です。自分はどちらも好きなので、とても充実感を感じます。

一方で、地方創生に関わっていると、さまざまな地域で「シリアルアントレプレナー」タイプの人と出会います。うらやましいと思う反面、自分はあまりアントレプレナー気質ではない(事業を創ることにそこまで関心が持てない)と感じます。

これは、以下の「将来展望」にも関わってきますが、この点は葛藤を感じています。

 

地域により深く入っていきたい

三豊市役所近くのうどんやにて

  将来の展望を聞かせてください。

地域にいると、情報発信以前の問題(そもそも観光コンテンツが少ない、あるいは収益性の高い事業が少ない)を感じます。そうした中、地域に直接的な貢献ができるのは、起業をして地域でお金を生み出していくことだと思います。

ただ、自分は前述のとおり、あまりアントレプレナー気質ではないと思っています。それよりも書く人間として自分の専門性を伸ばし、アントレプレナーを支援する立場に回った方がいいか、現在、悩んでいます。

37歳という年齢もあり、自分のキャリアについて考える機会は多くありますが、この点が今後の自分の分かれ目になるだろうと思います。

体力と時間があれば、両方を全力でやるという道もあると思います。ただ、自分は以前、過労で体を壊しかけたことがあり、無理が長続きしないというのを肌身で感じました。また、今後家族を持ち、育児などをすることになった場合は、仕事に使える時間は今よりもずっと限られてくると思います。

なので、自分にとってより本質的な仕事を選んでいきたいと思っています。

明らかに三豊にきて表情が変わった溝さん


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