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「インバウンドサミット2021」にかける思い

株式会社MATCHAの青木です。

6月19日のインバウンドサミット開催まで残り3日になりました。現在申し込みが2,300名を越えました。おそらく当日は3,000人を超える見込みです。

弊社は、訪日外国人向けメディア「MATCHA」を運営している会社です。このコロナの状況を受け、事業として大きな打撃を受けました。それは自分たちだけでなく、観光業界全体が受けています。

コロナが起きてから1年と少し、インバウンドの意義に関して改めて考える機会がありました。昨年のインバウンドサミット、オンラインコミュニティの活動を通して、人の交流による知の共有の可能性について強く実感しました。


インバウンドの重要性を再認識

昨年に引き続き、インバウンド業界は未だかつてない嵐に直面しています。新型コロナウイルスによって国際観光がストップし、2019年に4.8兆円あった市場が消滅しました。

この1年間、インバウンド観光の戦略的重要性を再認識する機会が増えました。日本人の国内観光が富の移動であるのに対して、インバウンドは外貨獲得であり、生まれた収入は国富増大に直結します。そのような観点では、輸出産業とも言えます。

輸出産業とインバウンド観光を相対比較するとその大きさがわかります。自動車の輸出が12.1兆円、半導体4.2兆円に対して、インバウンドは2019年は4.8兆の市場がありました。コロナの影響で今はゼロになっていますが、日本のポテンシャルを加味すると今後8兆円、15兆円、25兆円となる可能性があります。

21世紀に入り、輸出主導型製造業ビジネスモデルの国際競争力が相対的に低下している中、インバウンド観光は日本の大きな可能性であり、国としての最大の戦略の1つです。


インバウンド再開に向けた3つのフェーズ

今、日本のインバウンド観光は3つのフェーズがあると考えています。

1つ目のフェーズは、昨年の国際観光がストップし、昨年対比-99.9%という先の見えない時期です。

2つ目のフェーズは、まさに今年の今この瞬間です。コロナワクチンが普及し、半年以内に起きるであろうインバウンド再スタートの準備の時期。

3つ目のフェーズは、来年のインバウンドが本格的に戻り始め、インバウンドが日本の産業になり得るか試される時期です。


どうこの時期をチャンスに変えるか

本インバウンドサミットでは3つ目のフェーズ3に向け、今自分たちが何をできるのか?を議論し、形作る絶好のチャンスだと思っています。

今、世界の国際観光は急速戻り始めています。そんな中、正直日本は遅れている状況があります。しかし、インバウンド復活に向けて自分たちの地域の魅力、会社としての強さを高め、準備している方々を僕は沢山知っています。

インバウンドに関わる方の知恵や知識を持ち寄り、議論しあい、時に結論づけていく場です。日本のインバウンドがあるべき姿はなんなのか?インバウンドの意義について、具体的にどういったアクションをとるべきかなどのHOWを考え、議論していきます。


観光は日常の裏返し

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総勢105名の登壇者の錚々たる並び

今回ですね、本当に一つ一つのセッションを一緒に作らせてもらいました。約1ヶ月で28セッション分の企画に関わらせてもらいました。インバウンド業界にいる人間からすると「え?なんでこの方がいるの?」という方々が多く関わっていています。

企画をしていて思ったのは、観光というのは日常の裏返しだということです。僕らが当たり前だと思って積み重ねたことが、世界にとって当たり前ではない。観光とは、本当に裾野が広くて、まだまだ組み合わせや可能性がとてもあると感じました。

ある人は、インバウンドや観光界隈のフジロックだね、という言葉を言う人がいて、僕はそれが気にっているのですが、観光っていいエネルギーをもった方が多いんですよね。そんな方々と、いい空気を共に作れたらと思っています。


2000名を超える参加者と一緒に盛り上げたい

また参加頂いている皆さんと一緒に、インバウンドサミット、インバウンド業界を盛り上げるようなアクションをしたいと思っています。

このインバウンドサミットの価値は、多くの強い登壇者がいることだけでなく、2300名もの思いをもった参加者がいることだと思っています。

TwitterやFBで、みなさんが学んだこと、印象に残ったことをシェアしていただけると嬉しいです。ツイートされた内容は、後ほど事務局でまとめていきます。ハッシュタグは #インバウンドサミット2021 になります。



今後の展望

昨年の第1回は、知見や戦略を共有しあい、今後の向けたインバウンドに向けた草案を作る会にしました。結果として、6万文字を超えるガイドラインが生まれました。

第2回は、そこで発表された戦略や草案をさらにブラッシュアップし、ディスカッションをしていく場です。インバウンド再開に向け、個々のビジョンをぶつけていきます。

第3回は、ディスカッションに終わらせずに有機的な連携を作り出します。実際に訪日旅行が再開し、第2回で話したことを答え合わせしていく場。また日本としてやるべき準備の草案をまとめ、その草案を元に国とディスカッションしていきます。

インバウンドは終わっていない。これから始まるんだ。そういった空気をこの回を通じて作っていきます。


引き続き参加者を募集しています

基調講演含む、28セッションがようやくFIXしました。6/19(土)12:00まで参加者申込みを受け付けます。是非多くの方にご参加いただけると嬉しいです。(関心がありそうな方に広めて頂けるととても嬉しいです!)

最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。