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「プロデューサーがしてること」について

こんまりさんの旦那さんであり、プロデューサーの川原卓巳さんがすごい印象に残るツイートをしていました。金言...だなと思いつつ、本当に難しいことだなぁ、と。

▼プロデューサーがしてること

1. 誰と一緒にやるか決める
2. 関わる人の「らしさ」が発揮できる環境をつくる
3. プロジェクトの目的を100万回伝える
4. やらないことを決める
5. 問題が起こったときに最優先で解決する

まとめてしまうとたったコレだけ。
でも、これがなかなかできないもんなんだ。

ただ、難しいで終わらせるのではなく、一つ一つに自分の言葉で向き合うことが大事なので、自分なりに噛み砕いてみようと思います。


1. 誰と一緒にやるか決める

一番大事なのがこれですよね。人は1人できることは限られています。同時に、「誰」と一緒にやるかで命運が決まるといっても過言ではないと思います。機能的なスキルではなく、見ている方向性が近いか、価値観が一緒かがとても大事。

スキルがある人でも、見ている方向がバラバラだったり、価値観が合わなかったら、逆に力がありすぎて分裂して、ネガティブな結果になりやすかったりします。


2. 関わる人の「らしさ」が発揮できる環境をつくる

人が力を発揮しているときって、その人「らしさ」が出ている時。人の力は平準的なものはなくて、凸凹していて、得意不得意があります。「らしさ」が出ている時って、その人の得意技が発揮できている時です。

ロジカルに物事を整理するのが得意な人もいれば、右脳的に物事を伝えるのが得意な人もいる。「らしさ」を出せるというのは、言い換えると、その人が「自信」を持っている状態を作ることでもあります。いくら得意な領域でも、その人自身に「自信」がない状態だと、100%の力はだせないです。そういう「自信」と「らしさ」が出る環境づくりはとても大事です。


3. プロジェクトの目的を100万回伝える

人の物事の解釈は様々です。ある人から見えた「緑」は、ある人からすると「青」かもしれない。達成する目的を繰り返し繰り返し、くどいくらい伝えることで、同じ方向性に向かいやすくなると感じます。

ちなみにインバウンドサミットという会を6月19日に準備をしているのですが、毎回「会の目的は、国内におけるインバウンド観光の戦略的重要性を高める」と冒頭に言っています。多分この2週間で100回以上同じことを言っています。目的を繰り返し伝えることにより、登壇者などのステークホルダーの認識が揃い、力を合わせやすくなります。


4. やらないことを決める

なぜ、やらないことを決めるかというと、人やチームが持つ資源は限られているからです。資源というのは、人手や時間、お金などを指します。人はやりたいことを、思いついたことをやりたがる生き物です。なのでチームとしては「これをやらない」と決めるのは資源や目的達成の観点からも非常に重要です。

ちなみにインバウンドサミットでは「男性だけのセッションはやらない。 」「日本人だけのセッションはやらない。」というのを基本ルールにしています。それによって企画の難易度は上がるのですが、品質やスタンスが守られると同時に、思いもよらないコラボが生まれたりするのが面白いです。


5. 問題が起こったときに最優先で解決する

プロジェクトを進めていると、問題は必ず発生します。その時に、最優先で解決できるか?というのはとても大事なこと。場合によっては、プロデューサーが頭を下げにいく必要があることもザラです。(何度もありました。)

面白いのが、問題を対処していると、関わる人の結束力が強くなるんですよね。その中でお互いの感情だったりを出したり、思わぬ協力関係が生まれたりするからだと思います。


最後に

自分なりの整理も兼ねて書いてみました。偉そうに断定的に書きましたが、はっきり言って、できていないことのほうが多いです。内省的な自分に落とし込むためのエントリーです。

卓巳さんもその後リプライをくれましたが、これって会社経営にも言えることなんですよね。別の言い方をすると、1は目的を共に果たせる仲間集め、2はマネジメント、3は意味づけと方向づけ、4は戦略、5はチーム作りなのかな、と。

自分自身のロールモデル的な存在は皆プロデューサー的な人なので、日々の仕事中で落とし込んでいきたいと思います。

最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。