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会社として、何のために評価をやるのか

MATCHAとして評価制度を導入して、1年が経ちました。準備期間が半年間だったのを考えると1年半ほど評価に関して考えてきたことになります。

評価なんてやる必要性あるの?と創業の3年ぐらいまで思っていたのですが、今は180度考えが変わりました。導入して本当に良かったと思っています。

ちょうど5月も終わりに入り、期末の時期でもあるので、自分なりの評価に対する考えを書いてみます。


そもそも評価の必要性がわからなかった

自分自身会社に就職したことがなく、評価もされたこともない。気にしたこともなく、むしろ、会社の現状や結果が、株主からの声が自分への評価だと思っていました。

なので、会社を作って5年ほどその必要性についてわからなかったんですね。必要ないと思っていたのではなく、わからなかったというのが正直なところです。

ただ人数が30名を超え、会社や個人の目標設定、またどのように給料を上げていくべきか?について我流でやっていくのは限界だと思い、同時に社員からも不満の声が多くでていました。

そんな時に、YAMAPの春山さんから人事コンサルの金田さんの紹介を受け、評価制度の策定をお願いする事になりました。固まった評価制度を当てはめるのではなく、会社のステージや現状に合わせて、議論をしながら作っていっていきました。金田さんの仕事の丁寧さ、凄さに関してはどこかで別途書いていきたい。


評価は何のために行うのか?

評価はなぜ行う必要があるのか?それは会社の目的や目標に対して、会社として一丸となって向かっていくために行います。

どれだけ優秀な人が集まっていたとしても、会社としての目標と個人の目標の目線があっていない場合、大きな結果を生むことはできません。

また個人のパフォーマンスが高く、個人のOKRが達成できたとしても、会社の空気を壊す人がいた場合、会社としての飛躍は難しくなります。

言い換えると、評価とは会社として正しい方向に、健全に進んでいくための仕組みです。


OKRの達成と昇給に関して

全社の目標に対して、部署、チーム、個人にOKR(目的や目標)がやるべきことをブレイクダウンしていきます。そのOKRに対して、隔週で1on1を行い、進捗やお互いの認識をすり合わせていきます。

中間や期末のフィードバック時には、当初掲げていたOKRがどれだけ達成できたか?また会社のバリューにあった行動ができたか?働く上で大事な価値観についてしっかりとすり合わせます。

個人の目標は会社の目標からブレイクダウンしたものであるので、仮に働いている全員がOKRを達成した場合、全社のOKRが達成されたことになり、会社としての業績は上がります。その分個人に対して昇給をしていきます。

逆を言えば、全員のOKRが達成したにも関わらず、全社OKRが達成されず、業績が上がらない場合はそもそもOKRやビジネスの設計が間違っていた事になります。


一人一人と本気で向き合う機会に

僕が会社として評価制度を取り入れたことでよかったのは、会社として1つの方向に向かいやすくなる他にもう一つあります。それは一人一人と本気で向き合う機会になるということです。

個人が定めた目標に対して、1on1や中間や評価期にフィードバックの機会があります。ただ事実に対してコメントをするのではなく、その人がどんなキャリアを歩んでいきたいのか?どんな事をMATCHAでやりたいと思っているのか?そのためにどんなスキルを身に着けたいのか?そのキャリアやスキルを身につけるために何が必要で、どんなサポートができるのか?等を本気で向き合うんですね。

僕にとって評価すること以上に、一人一人と向き合うことの価値を強く感じています。それは自分だけがフィードバックするのではなく、フィードバックをされることで気づくことも沢山あります。会社の成長の一番の鍵は、働いている一人一人が成長することです。

そして、一人一人と本気で向き合うことで、お互いがこの会社(MATCHA)・上司・職場・事業の下で働くことに納得感を持つようになる。この納得感が、仕事に集中できる環境を作り出す1つの要素になればいいと思います。

最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。