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ストレスと対人関係【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

対人関係がストレスだーってことはよくあると思います。ストレスなことがあるとひとはさまざまなこころとからだの不調を訴えます。

人によってこころとからだの不調の訴え方はさまざまでつらいというひともいれば、忙しいという人もいれば、お腹が痛いという人もいます。

あるいはむしゃくしゃして当たられるということもあるかもしれません。

そんななかで、ストレスによるこころとからだの不調を痛みとして訴える人もいます。

痛みというとからだの病気が原因で起こる場合が多いとお考えの方もいると思いますが、長引く痛みの場合は病気以外が原因であることも多いです。

例えば、痛みのことばかり考えてしまう傾向があったり、痛くなることを恐れて、日々の活動に取り組めなくなる、なんてことが原因になります。

それ以外にも、対人関係が痛みを長引かせる原因になる場合が2パターンあります。

1つは、対人関係がうまくいっていないパターンです。

痛みはストレスがかかったときに感じやすくなるという傾向があるので、対人関係が良くないことがストレスとなり、その結果痛みが増してしまうことがあります。

あるいは、対人関係で本当は言いたいことがあるのに言えない、対人関係でつらい気持ちになっていることに気づけなかったり、みて見ぬふりをする場合もあります。

ストレスがかかるとからだが不調になるのは、じぶんの身に危険が降りかかっているというサインです。

ですので対人関係がうまくいかないとからだの痛みなどのストレス反応として現れてきます。

もう1つのパターンは、過保護な対人関係です。

痛みというのは実際に痛いのももちろんありますが、痛いという言葉を発するということもあります。

学習理論によると、なんらかのことばがでてきたときに、ひとがその言葉に反応すると、その言葉がまた出てくる確率があがります。

ですので、痛いという言葉を発した時に、大丈夫?などという言葉掛けを過剰にしてしまったり、痛い場所を毎回さすってあげたり、生活のなかでするべきことを代わりにしてあげると、かえって痛いという言葉を発する可能性が高くなってしまいます。

以上の2つのパターンの対人関係ですが、これって痛み以外のストレスの訴えでも起こり得ます。

なにか対人関係とストレスのことで気になることがあったら、今日の記事のことを思い返してもらえたらなによりです。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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