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システム思考、部分ではなく全体を見る考え方とは?【思考力、再考】

日常生活で複雑な問題に直面したとき、全体像を捉えて問題を解決する力が求められます。今回はそんな時の思考法である「システム思考」について紹介します。


システム思考とは、物事を部分ではなく全体として捉え、その相互関係を理解する方法です。

これは、複雑な問題を根本から解決するために非常に有効です。

システム思考を使うことで、問題の原因を見つけ出し、持続可能な解決策を考えることができます。

たとえば、学校の成績が伸び悩んでいるとします。

普通は、勉強時間を増やすことで成績を上げようとするかもしれませんが、システム思考ではもっと広い視野で問題を考えます。

睡眠時間が不足していることや、食事のバランスが悪いことが原因で集中力が低下しているのかもしれません。

あるいは、運動不足がストレスの原因になっているかもしれません。

システム思考を使うことで、生活全体を見直し、成績向上のための根本的な改善案を見つけることができます。

システム思考を取り入れることで、複雑な問題に対する理解が深まり、より効果的な解決策を見つけることができるとされています。

これは、単純な解決策ではなく、持続可能で長期的な効果をもたらす解決策を見つけるための重要なスキルです。

日常生活でもシステム思考は役立ちます。

例えば、家庭内のトラブルを解決する際、家族全員の役割やコミュニケーションの方法を見直すことで、全体としてうまくやる方法を目指すことができます。

兄弟間のけんかがよく起こる場合、その原因が単なる意見の対立ではなく、家族全体のストレスやコミュニケーション不足にあるかもしれません。

全体像を把握することで、根本的な問題を解決する手助けとなります。

システム思考を身につけるためには、まず視野を広げることが大切です。

問題を部分的に見るのではなく、その背景や関連する要因を考える習慣をつけましょう。

例えば、プロジェクトでグループワークを行う際、メンバー間の役割分担やコミュニケーションの流れを見直し、全体として効率的に進める方法を考えることができるでしょう。

また、フィードバックループを理解することもシステム思考の重要な要素です。

フィードバックループとは、ある行動がその結果に影響を与え、それが再び行動に影響を及ぼす循環のことです。

たとえば、試験前に十分な休息を取らないと、疲れがたまり集中力が低下し、試験の結果が悪くなるという負のフィードバックループが生じます。

これを理解することで、どのようにして良い循環を作り出すかを考えることができます。

心理学の世界では細部を見ることがよくありますが、全体としてのまとまりを捉えるゲシュタルト心理学や、家族間のコミュニケーションを総体として理解するシステミックアプローチなどがあります。

物事は単一の事柄で出来上がっているのではなく、常に複数の事柄のまとまりやつながりとして出来上がっています。

ぜひひとつの事柄にとらわれず、全体像を見渡して、事象間の関連性についても注目してみませんか?

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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