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陸上経験なし35歳の社会人芸人が1年半トレーニングを積んでマラソンでサブ3を達成した話(その1 プロフィール編)

 お世話になっております。社会人芸人たまプラーンアオキプランです。

1 はじめに

 私は、普段は公務員として働きながら、社会人お笑い芸人として休みの日に舞台に立つなど活動をしています。活動はTwitter、YouTube、noteで発信していますので、もしご興味を持っていただけましたら、そちらも見ていただけると大変嬉しいです。AERAにも記事にしていただいたことがあります。

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AERA記事

 また、私の趣味の一つにランニングがありますが、2023年4月23日(日)に行われた長野マラソン2023に出場し、グロスタイム2時間58分57秒で完走して「サブ3」を達成することができました。

 今回から複数回にわたり、私が取り組んでいるランニングやマラソンに関する記事について書かせていただきます。

長野マラソン2023で悲願のサブ3を達成(マラソンは4回目の挑戦)

2 サブ3とは

 サブ3とはマラソン42.195kmを3時間未満で完走することを言い、これを達成できるのは男性ならマラソン大会出場者の上位約4%という統計もあります。「市民ランナーの夢」とも言われており、ランナー同士なら「どうも、サブ3の者です。」と名刺代わりになります。

 サブ3を目標に自分なりに努力したので、ゴールして手元のGPSでサブ3を確信したときは号泣してしまいました。ただ、周りに知り合いもいなかったので、すぐに我に返りました。

 詳細は後ほど書きますが、私は陸上経験がない、どこにでもいるおじさんですので、サブ3を達成した今は、正しくアプローチをすればほとんどの方がサブ3を達成できると思っています。また、サブ3を目指して何年も取り組んでいる方が多いと聞きますが、私はマラソンに向けた練習を始めてから1年半で達成できたので、人によっては短期間での達成も可能だと思います。

 基本的に独学で練習をしていたので、全ての方にお勧めできるかは不明ですが、練習やレースの中で大切にしていたことを書いていこうと思いますので、サブ3を目指している方の参考になれば幸いです。プロフィール、練習内容、レース内容など数回に分けて記事にするつもりです。

「どうも、サブ3の者です。」

3 プロフィール

 今回は、私のプロフィールについて書きます。マラソンに限らず、スポーツで思うようなパフォーマンスができるかどうかは、体格や運動習慣などが重要であるからです。

(1) 体格(長野マラソン2023時点)

 性別:男性
 年齢: 35歳(1987年生まれ)
 身長:167㎝
 体重:59㎏台
 体脂肪率:9%前後
 BMI:21~22
 職業:公務員(社会人14年目)

 体脂肪率においては、体組成計でおなじみのタニタさんで「標準」とされるのが30代男性で「17~21%」なので、「やせ型」にあたります。ただ、身長と体重から割り出すBMI(体格指数)においては、日本肥満学会が「普通体重」としている値が成人で「18.5~25未満」なので、「普通体重」にあたります。つまりどういうことかというと、「マラソンをするにしては、筋肉量が多く、体脂肪率に対して体重は重め」というように自己分析しています。

(2) 運動習慣

 中学校~高校:バスケットボール部
 大学生~社会人4年目(2013年):何もせず
 2014年〜2018年:バスケットボール(週1)、ランニング(秋冬)
 2019年〜2021年夏:筋トレ(春夏)、ランニング(秋冬)
 2021年秋〜現在:ランニング一本

 中高とバスケ部に入っていました、背が低いのでひたすら走り回っていた記憶があります。大学生から社会人4年目までは基本的に運動習慣は皆無でした。2014年の社会人5年目の転職を機に、体を動かすのが好きな方が多い職場となったため、高校生以来にバスケを始めました。また、職場で年明けの市民駅伝に出場するというのが恒例となっているので、秋冬はランニングもしていました。コロナ渦では、バスケを休止して、春夏はボディメイクを目的とした筋トレを、秋冬は駅伝に向けランニングをするという習慣がつきました。この期間はどちらか一方のみをやっており、私はこれを「筋肉の二毛作」と呼んでいます。

(3) 走力

 マラソンに向けた長距離の練習はしていませんでしたが、30歳前後くらいのタイミングで市民駅伝では4㎞を15分台、8㎞を32分台で走ることができました。長距離としては青梅マラソン2019に出場したのが初めてで、30㎞を2時間29分台でゴールできました。また、松本マラソン2019に出場して、初マラソンでグロスタイム3時間39分29秒でした。長野マラソン2023はマラソン4回目の挑戦でした。たまに実業団選手で「マラソン初挑戦で優勝!」という報道を見ると、「いや、こんな私でも何回か挑戦してるのに、初挑戦は流石に嘘でしょ!」と、つい報道の仕方を疑ってしまいます。

 以上が、長野マラソン2023時点での体格と運動習慣です。30代の人が週一回バスケをするくらいでは、普通は4分/kmで8kmも走れないとは思いますが、若い頃の部活の記憶もあり、ランニングの練習は苦ではありませんでした。ちなみに、ランニング一本にする前の2021年秋と長野マラソン2023時点の体組成計データの比較はこんな感じです。流石に体格にも変化がありました

1年半で驚きの変化が(練習量にも驚きの変化がありました)

4 既にめっちゃ走れる?

 「いや、1年半でサブ3は嘘じゃん!既にめっちゃ走れるじゃん!」と思った方もいるかと思いますが、あくまで「1年半」は「マラソンに向けた練習をした期間」なので、繰り返し書いておきます。なぜなら、8kmは4分/kmで走れていたこともあり、松本マラソン2019は「5分/kmペースで良いなら、サブ3.5はいけるだろ」と思って、長距離の練習はあまりせずに本番撃沈したくらいですし、筋肉の二毛作では半年間は筋トレしかしないので、ワークアウトのランニングの記録がこんな感じになっているくらいでした。

2020年5月から次にロードを走るまで4か月空いていました

 ただ、久しぶりにロードを走っても10㎞を4分30秒/㎞くらいで走れたみたいです。走ることについては湘北高校の流川よろしく「体が覚えてらっ」だったようですし、そもそも中長距離は得意なのかもしれません。なお、2019年にマラソンを完走しているので、2023年時点でランニング歴は4年ということにさせていただきます。

初マラソンの松本マラソン2019はサブ3.5を目指して撃沈

5 マラソンの練習を始めた時期

 それでは、いつから目標タイムを定めてマラソンの練習を始めたかというと、2021年秋にランニングを再開したタイミングです。ただ、このタイミングでは、2022年の年明けにある市民駅伝で自己ベストが出せたら良いなというくらいで練習をしていました。その中で週末にはハーフの距離を走るようにしていたのですが、いつの間にかハーフを95分(4分30秒/km)で走ることができるようになっていたので、久しぶりにマラソンでも出てみるかと思うようになりました。なお、この頃の目標はサブ3ではなく、サブ3.10(3時間10分切り)でした。ハーフ95分の2倍という安直な目標です。

 その半年後の2022年3月に「府中多摩川風の道マラソン」をグロスタイム3時間8分51秒でゴールすることができ、ここで改めてサブ3を目指すようになりました。サブ3を目標にした理由は、難易度やマラソンの世界記録が2時間1分9秒(エリウド・キプチョゲ選手、ベルリンマラソン2022)なので、同じ2時間台は「なんか格好よさそう」というくらいでした。

筋トレ期間から半年で3時間10分以内で走れました

6 おわりに

 今回は、プロフィールからサブ3を目標にした経緯まで書かせていただきました。

 「いや、初マラソンでサブ3.5近くのタイム出せるとか、そもそもマラソンの素質があるんじゃないのか?タイトル詐欺じゃないのか?」と思った方もいらっしゃると思います。自分の中では、「中長距離は向いているけど、マラソンには向いていない」と分析をしているのですが、次回は、この「マラソンの素質」について書かせていただきます。

 それでは、次回もよろしくお願いします。

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